鉄アナ・羽川英樹の連載「行ってきました!」。第2回は、趣きを少し変えて、しまなみ海道をサイクリングで巡ったお話です。

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 琵琶湖一周(約200km)や淡路島一周(約160km)に比べれば、しまなみ海道は尾道〜今治で約76kmと距離は短いのですが、西日本では屈指の人気サイクリングロードです。

 まず、その理由を挙げてみましょう。

(1)サイクリングロードには全線ブルーラインが引かれ、1kmおきに距離表示があるので、迷うことがない。

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(2)レンタサイクルの台数が公営・民間とも豊富で、その種類も一般車・クロス・ロード・電動など幅広く揃えている。

(3)休憩スポットが充実し、パンク・整備・転倒などにおけるレスキュー体制が完備している。

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(4)見どころ満載・・・思わず見とれてしまう瀬戸内のおだやかな海や島々、そして個性ある6つの島の景色に心癒される。

(5)6つの橋はそれぞれフォルムが違い、橋に昇る道も直線の急坂にはせず、少し遠回りにはなるがループ状に設定され、体力の負担を軽減してくれる。

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 尾道からは、まずフェリーに乗って5分。自転車を乗せて最初の島・向島へ。サイクリングはここからスタートとなります。因島大橋を渡ると、かつての村上水軍の拠点であり、造船でも有名な因島へ。

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 3つ目の生口島は、見どころがいっぱい。極彩色が目をひく耕三寺、平山郁夫美術館(氏はこの島出身)、昭和の香り満載の「しおまち商店街」に立ち寄ってみましょう。この島は「瀬戸田レモン」が有名なので、ランチなら耕三寺向かいの「ちどり」で名物レモン鍋を、またデザートなら海に面したカフェ「ドルチェ」のレモンジェラートがおすすめです。

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 4つ目の大三島は、ちょうど中間地点。道の駅・多々羅しまなみ公園からの多々羅大橋と海の眺めは最高の休憩スポット。「サイクリングの聖地」の石碑もあります。

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 5つ目の伯方島は、ご存じ「伯方の塩」の本場。ランチなら「伯方の塩ラーメン」、休憩なら「伯方の塩ソフト」がおすすめ。

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 6つ目の大島から最後に一番スケールが大きく美しいフォルムの来島海峡大橋を渡ります。世界初の3連吊り橋で全長4100m。橋の中央部分は海からの高さが60mあり、ここからの瀬戸内の眺めは圧巻です。

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 橋を渡りきると、サイクリストの出会いの場「サンライズ糸山」。ここで最後の休憩をとり、来島海峡大橋を写真に収めると、あと6km、今治駅まで走ります。駅の近くには「喜助の湯」という設備充実のスーパー銭湯があり、多くのサイクリストはここでゴールのあとに汗を流して、疲れを癒して帰ることになります。

 さて、ルートは尾道から走るか、今治から走るか、悩むところですよね。両方走った私は尾道発をおすすめします。前夜に坂のある街・尾道を観光してラーメンを食べ、翌朝出発。そこから今治に向けて走る方が、景色も橋も徐々に盛り上がっていき、来島海峡大橋でクライマックスを迎えます。この橋からの眺めは、これまでの走行の疲れを一気に吹き飛ばしてくれるんです。

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 さあ、まだ体験していないあなた。ぜひ一度チャレンジしてみてください。きっと瀬戸内の多島美を満喫できるはずです。(羽川英樹)