2020年のプロ野球ドラフト会議が26日に東京都内で開かれ、12球団で支配下74人、育成49人のあわせて123人が指名された。兵庫県ゆかりの選手では、近畿大の佐藤輝明内野手が阪神に、亜細亜大の平内龍太(へいない・りゅうた)投手が巨人にそれぞれ1巡目指名を受けた。高校生では明石商高の中森俊介投手(千葉ロッテ2位)と来田涼斗外野手(オリックス3位)がそれぞれ指名を受けるなどし、今後球団側と交渉を進める。

■ドラ1は2人! 阪神に近大・佐藤、亜大・平内は巨人に

 巨人、オリックス、ソフトバンクの3球団が1位指名を公言するなど、2020年ドラフトの目玉だった近大・佐藤(仁川学院高校卒)には、阪神を加えた4球団が競合した。矢野燿大監督が抽選で引き当て、交渉権は阪神に。佐藤の抽選を外した巨人は亜大の平内(神戸国際大附属高校卒)を外れ1位で単独指名。3月に右肘のクリーニング手術を受けたが、今秋のリーグ戦で自己最速の156キロをマークするなど復活。最上位での指名につながった。

阪神から1巡目指名を受けた近大の佐藤輝明。長打力だけでなく高い走力も兼ね備える(提供:近畿大学)
阪神から1巡目指名を受けた近大の佐藤輝明。長打力だけでなく高い走力も兼ね備える(提供:近畿大学)
巨人から1巡目指名を受けた亜大の平内龍太。150キロを超える速球を武器に三振を奪う(提供:亜細亜大学)
巨人から1巡目指名を受けた亜大の平内龍太。150キロを超える速球を武器に三振を奪う(提供:亜細亜大学)

■明石商からOB含め3人が指名 中森、来田は13年ぶり快挙 巨人2位も

 明石商は卒業生を含めた3人が指名を受けた。現役生を差し置き、初めに巨人から2巡目で名前が呼ばれたのは東海大の山崎伊織(やまさき・いおり)投手。最速153キロの速球を持つ右腕だが、今春に右肘の靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け現在はリハビリ中だ。また、同学年として互いに高め合ってきた現役生2人も上位指名。中森を千葉ロッテが2巡目で、来田をオリックスが3巡目でそれぞれ指名したことで、13年ぶりに同一の公立高校から複数人が指名される快挙となった。

(左から)明石商の中森俊介と来田涼斗
(左から)明石商の中森俊介と来田涼斗

■甲子園優勝経験メンバーも続々指名

 井上広大(現・阪神)らを擁し2019年夏の甲子園で初の全国制覇を成し遂げた履正社高(大阪)で、2年生ながら背番号5番をつけチームを牽引した小深田大地(こぶかた・だいち)内野手はDeNAが4位で指名。小深田は飾磨中部中(姫路市)時代に姫路アイアンズでプレーした。阪神から5位指名を受けた東洋大・村上頌樹(むらかみ・しょうき)投手は南あわじ市の南淡中から智辯学園高に進み、甲子園の舞台に3度立った。特に3年春のセンバツでは47イニングを一人で投げ抜き、チームを初の優勝に導いた。育英高から亜大に進んだ矢野雅哉内野手は広島が6位指名、小柄ながら走攻守が揃った内野手として高い評価を受けた。

広島から6巡目指名を受けた亜大の矢野雅哉。小柄ながら走攻守三拍子そろった内野手(提供:亜細亜大学)
広島から6巡目指名を受けた亜大の矢野雅哉。小柄ながら走攻守三拍子そろった内野手(提供:亜細亜大学)

■指名に漏れた選手も……

 上記の小深田のチームメイトで、履正社の主将の重責を担った関本勇輔捕手(西宮市立苦楽園中出身)は関本賢太郎(元阪神)を父に持つ。注目は集まったものの、どの球団からも指名がなかった。また、ボストン・レッドソックスでワールドシリーズ制覇に貢献するなど米大リーグで活躍し、注目されていた田澤純一投手(BC埼玉)も指名漏れした。