2020年のプロ野球ドラフト会議が26日に東京都内で開かれ、明石市立明石商業高校(兵庫)の中森俊介投手は千葉ロッテから2巡目指名を受けた。その後、チームメイトでオリックスから3巡目指名を受けた来田涼斗外野手とともに会見に臨んだ中森。目を輝かせながら、これから始まるプロ野球人生について語った。

――今年は春夏の甲子園などが中止になった。不安はあったか
全国各地でいい選手は結果を残していました。自粛しているからといって成績を下げてはいけないと思っていましたが、自粛期間あけの練習試合で失点を重ね、(8月に甲子園で行われた)交流試合でも納得のいくピッチングが全然できていなかったので、プロ志望届を出すまですごく不安でした。
――プロ野球の世界に飛び込むにあたって、一番楽しみなことは
自分の実力向上はもちろん、レベルの高い選手たちとたくさん対戦できるのが楽しみです。
――ロッテで活躍している、どの選手にどんな話を聞いてみたいか。
石川(歩)選手にピッチングのコツや変化球の投げ方、佐々木朗希選手に160キロの投げ方を教わりたいです。(投げられそうか?)それはわかりません(笑)。
――オリックスから3位指名を受けたチームメイトの来田涼斗とは同じリーグ。直接対決の機会があるかもしれない。
高校の間は戦うことはありませんでしたが、1軍の舞台で来田と戦った時には打ち取りたいと思います。
――来田はどのような存在か。
来田は入学当初から身体能力が抜群で、1年生の春から試合に出て結果も出していました。自分は試合で投げられていなかったので不安や焦りがありましたが、「来田が頑張って結果を出しているからこそ負けていられない」と、火をつけてくれる存在でした。互いに切磋琢磨し、励まし合い、高めてこられたと思います。
――明石市での思い出はあるか。
丹波篠山市を離れ、下宿で3年間明石に住んでいました。周りの方々が温かく、「いつも応援しているから」というエールは自分の力になりました。明石トーカロ球場では3年間たくさん試合ができて楽しかったです。また時間があるときは明石に戻ってこられたらと思います。
――明石商で学んだことをどう生かすか。
狭間監督から『最悪の状況で最善を尽くす』『人の痛みがわかる人になる』ことの大切さを教わりました。プロの世界では技術はもちろん、人間的にも大きく成長したいと思っているので、明石商で培ったこれらを意識してこれからもプレーしたいと思います。
