明智光秀ゆかりの地として注目される兵庫・丹波について、歴史をはじめ多面的に取り上げる『ラジオで辿る光秀ゆかりの兵庫丹波』(ラジオ関西)。2020年12月31日の放送回では丹波篠山市教育委員会文化財課の田中みきさんに「丹波篠山西京街道古地図散歩」についてお話をお聞きしました。

 番組パーソナリティーは、「兵庫・神戸のヒストリアン」として活躍する田辺眞人・園田学園女子大学名誉教授と、久保直子です。

左から久保直子さん、丹波篠山市教育委員会文化財課の田中みきさん、田辺眞人さん
左から久保直子さん、丹波篠山市教育委員会文化財課の田中みきさん、田辺眞人さん

◆「丹波篠山西京街道を歩こう!!」

「『丹波篠山西京街道古地図散歩』では、住民の方はもちろん、観光で来られた方なども利用できるもので、お持ちの携帯やタブレットを使って、丹波篠山市にお越しいただいたときには、GPS機能を使用して、古地図で自分のいる位置情報も確認していただけますし、ご自宅にいながら丹波篠山の歴史探訪をホームページからみていただくことができます。(※ブラウザ版、専用アプリ不要)

こちらは伝統的建造物群保存地区に対応しており、篠山地区(城下町地区)は1644年頃に作られた「正保城絵図」を基とする「丹波笹山城之絵図」、福住地区であれば1873年頃に作られた「丹波篠山市福住地区地籍図」を、それぞれベースにしています。また、両方を見ていただくものとしては米軍の空中写真(1949年)の地図を使っています。

画面を見ていただきますと史跡・寺社・名称等のランドマークピンが立ちます。そのピンをタッチすると写真と解説が表示されます。ピンの数は篠山城下町地区で47か所、福住地区で33か所あります」(田中さん)

◆実際に「西京街道古地図散歩」を使ってみると…

「『西京街道古地図散歩』で検索してください! 今、私たちは福住にいますので、マップの中でこの福住地区を説明している『福住地区地籍図』をタッチ。次にGPSのところに触れると、今いるところが中央に出てきます。

水色のまーるいマークが、今いる所です。赤いランドマークが出ているので、これをタッチすると、私たちがいる『住之江の庭』が出てきました。写真と一緒に、解説が出てきます。歩くと、ブルーのマークが移動していきます。観光ポイントに合わせて、『これは何だろう?』とランドマークピンを触っていただくと観光表示が出てきます」(田中さん)

「丹波篠山西京街道古地図散歩」(篠山地区 丹波篠山城之絵図[正保城絵図])より
「丹波篠山西京街道古地図散歩」(篠山地区 丹波篠山城之絵図[正保城絵図])より

◆江戸時代の古地図を見ながら、篠山の城を「攻める」

「篠山城を(江戸時代の)『丹波篠山城之絵図』を見ながら散策するのが一番のおすすめです。大手門から入っていただくと、その門や石垣、お城用語の説明などが出てきます。お城の観光案内だけでなく、詳しいお城用語『石垣』『天守台』『馬出』も説明してありますので、おうちに帰ってからのおさらいでも楽しんでいただけると思います」(田中さん)

◆素晴らしい宿場町・福住地区にも注目

「今、福住の地も、新い方が多く入って来られて、いろんなカフェやレストランができています。県外からも多くの観光の方にお越しいただいているような感じです。若い方に多くお越しいただいています」(田中さん)

◆今後の活用

「この事業(『丹波篠山西京街道古地図散歩』)そのものは3年間で完了しているのですが、また別の事業でこういったデータを使いながら他の多言語化(※英語版あり)をしていこうという活動もあります。コロナ禍ですので、『実際に訪れることができないから』と篠山地区や福住の社のこと、お祭りのことなどがよく調べられているということが、データでわかります。

専用アプリは必要ありません。『丹波篠山西京街道古地図散歩』という言葉で検索してもらうとすぐに出てきます。丹波篠山市のホームページからもリンクしています。また街道を案内しているチラシが市内の観光各所に置いてあります。そのチラシにはQRコードが載っていますのでそれを読み取っていただいたら、この『古地図散歩』を見ていただくことができます」(田中さん)

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「地図というのは本当にいろんなことを物語ってくれて教えてくれます。今の地図でもそうですが昔の地図、数百年前にはこんな街並みがあったとか……。歴史も地理もわかりますから本当に良い勉強になります。古地図を見ながら『丹波篠山西京街道を歩こう!』という呼びかけに応じていただいたらと思いますね」(田辺先生)

(構成:久保直子)

番組
ラジオ関西
田辺眞人・園田学園女子大学名誉教授と久保直子さん
田辺眞人・園田学園女子大学名誉教授と久保直子さん