神戸市西区の自然豊かな小高い丘にある“神戸ワインの故郷”、神戸ワイナリーでは、このたび新しい2種類の白ワインを発売。いったいどんな商品に仕上がったのか、ワイナリーでブドウ栽培をしている担当者に詳しく話をお聞きしました。

――このたび発売された(ワインの)新商品はどういったものでしょうか。

はい。白の「無濾過(むろか)」と「皮醸し(かもし)」の2種類が発売となりました。

白ワインの「皮醸し(かもし)」(写真左)と「無濾過(むろか)」
白ワインの「皮醸し(かもし)」(写真左)と「無濾過(むろか)」

――まず、「無濾過(むろか)」について。本来、白ワインって、ろ過するものですよね?

白ワインといえば、透き通ったものをイメージされる方が多いと思いますが、こちらはろ過していないので、少し濁った状態です。濁っているのは、ブドウの成分だったり、発酵させる時に使う酵母が残っているためです。ブドウ本来の味わいや香りが楽しめる商品ですね。

――なぜをこのような商品を作ろうと思ったんですか。

個人のお客様の要望を聞く機会が多くなり、ブドウ本来の味わいや本物志向が求められている声を聞くようになりました。以前からワイナリー内では「ホイリゲ」という、ろ過をかけてない商品がありました。ワイナリーの中でしか飲めないものなので「持って帰って飲みたい」という要望が多かったため、今回瓶詰して販売できるようにしました。

――もうひとつ、「皮醸し(かもし)」の方なんですが…

「皮醸し(かもし)」は、赤ワインの製造方法を取り入れたワインです。本来であれば、白ワインは果汁だけで発酵させて作りますが、こちらの商品は皮と種と果汁を一緒に醸し発酵させています。皮からはポリフェノール、種からは渋みが出ているので、赤ワイン寄りですが、白ワインのすっきりした状態も残っているといった商品になります。

――2020年の夏は暑かったですが、ブドウに影響はありましたか。

暑すぎるとブドウも人間と一緒で弱ってくるんですが……今年はブドウの収穫時期である8月に、雨が全然降らなかったこともあって、ブドウの出来がすごく良くて。特にシャルドネやリースリングといった品種が非常に良い状態でしたので、その白ブドウを使った白ワインを作ることになりました。

◆いよいよ試飲へ

白ワインの「無濾過(むろか)」(写真左)と「皮醸し(かもし)」
白ワインの「無濾過(むろか)」(写真左)と「皮醸し(かもし)」

――2種類とも見た目が全然違いますね。まずは「無濾過(むろか)」の方をいただきます。グラスの向こう側が全然見えないくらい濁っていて、発酵を感じる酵母の匂いがします……ブドウの味がおいしい! 辛口だけど、キリっとしているのではなく、フルーティでマイルドですね。どういったお食事に合うんでしょうか。

そうですね。まろやかなので、和食や魚料理に合うと思います。

――では、「皮醸し(かもし)」もいただきます……、見た目はキラキラしていて、香りも(無濾過と)全然違います。白ワインだけど、ブドウがギュッと詰まって赤ワインぽさがあります。こちらはどんなお料理に合いますか?

白ワインですが、香りがレモンや山椒といったがあり、スパイシーなお肉料理に合いますね。

――最後に、リスナーの皆様へメッセージをどうぞ。

コロナで落ち込む日々が続きますが、年も明けて心機一転。お家でおいしくワインを飲んでいただければと思います。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 神戸ワイナリーの新商品「無濾過(むろか)」と「皮醸し(かもし)」は、それぞれ数量限定で発売されます。販売状況などについては、神戸ワイナリーのホームページをご確認いただくか、「神戸みのりの公社」(電話078-991-3911)へお問い合わせください。実は、まもなくもう1種類、新しいワインが登場するそうです! 酸化防止剤を使わない無添加ワインで、ブドウの質が良いからこそできた逸品なんだとか。巣ごもり生活のおともにいかが?

お話:神戸ワイナリー 栽培担当 山口由葵さん

※ラジオ関西『サンデー神戸』2021年1月3日放送回より