自宅で覚せい剤を所持していたとして覚せい剤取締法違反の罪に問われた、兵庫県香美町立小学校・元校長の男(55・懲戒免職)の初公判が19日、神戸地裁尼崎支部で開かれ、検察側は懲役2年を求刑、即日結審した。判決は3月1日。

覚せい剤取締法違反の罪に問われた、兵庫県香美町立小学校の元校長の男の初公判が開かれた神戸地裁尼崎支部。検察側は懲役2年を求刑した
神戸地裁尼崎支部での初公判 検察側は懲役2年を求刑、即日結審した

 男は2020年12月12日、兵庫県新温泉町の自宅でチャック付きポリ袋に入った覚せい剤約1.6グラムを隠し持ち、体に注射したなどとされる。別の覚せい剤事件の捜査で逮捕した密売人の供述で、譲渡先として男の名前が浮上し、兵庫県警・尼崎南署に逮捕された。香美町教育委員会によると、男は教育現場を指導監督する香美町「こども教育課」課長を経て、2020年4月に(校長として)着任したが、逮捕を受け12月、兵庫県教委が懲戒免職処分とした。

 男は起訴状の内容を認め「業務が多くてほとんど休みがなく、家にいても常に緊張するほど責任が重圧になっていた。『死にたい』と思うようになり、楽になるために覚せい剤を使った。やめようと思うことはあったが、すでに依存状態でやめることができなかった」などという趣旨で被告人質問に答えた。入手先については明確に語らなかった。

判決は3月1日

 検察側が「覚せい剤を使用していた期間が長く、被告人との親和性・依存性が顕著だ」と指摘し、懲役2年を求刑したのに対し、弁護側は男が懲戒免職になるなど社会的制裁を受けたことなどを踏まえ、刑の執行を猶予するよう求めた。