いよいよ2月26日(金)から2021年シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕する。今年もコロナ禍の影響が続くなか、Jリーグは新型コロナウイルス感染症対応のガイドラインを策定。各クラブも試合会場となるスタジアムで徹底した観戦のルールを準備し、対策を念入りに行うなかでのリーグ戦運営となるため、以前のような観戦スタイルに戻るまでは、まだ時間がかかるかもしれない。

 ただ、毎年同じように、ワクワクしたり、やきもきすることがある。それは新戦力となる外国籍選手、いわゆる「助っ人」の活躍だ。ちまたでは「外国人ガチャ」と揶揄されることもある。

 かつてヴィッセル神戸に在籍した元トルコ代表FWイルハン・マンスズ氏のように、華々しい実績を持ってJリーグに参戦するも目立った活躍ができずに帰国してしまうケースも散見。そうかと思えば、2020年シーズンJ1得点王に輝いたケニア代表FWオルンガ選手(現、アル・ドゥハイル/カタール)のように想像をはるかに超える目覚ましい活躍でサッカー界を一世風靡することも。助っ人の活躍がクラブの命運を左右することもいまだ多々あるだけに、ファン・サポーターもシーズンを通して、彼らの活躍に一喜一憂するものだ。

 そして今年も多くの外国籍選手がJリーグに参戦。そのなかで、ヴィッセルにも期待の新戦力がいる。ブラジル人FWリンコン選手だ。移籍報道が出てからは「U-20ブラジル代表」、「ブラジルの強豪フラメンゴ所属」など、J要注目のストライカーとして各メディアでも報道された選手だ。

 では実際、記者の目線からはどうなのか? フラミンゴがFIFAクラブワールドカップ(CWC)に出場したとき、カタールでリンコン選手に取材し、試合を観戦したサッカーライターの下薗昌記さんに話を聞いた。

 下薗さんによると、「ポテンシャルについては間違いない」と、その実力には太鼓判を押すものの、「『U-20ブラジル代表』『フラメンゴの逸材』などの肩書だけがスポーツ紙などで先行しているが、正直フラメンゴでも試合に出ていない」と不安材料も。また、リンコン選手の活躍のカギとしては精神面を挙げ、「チームにうまくフィットできるか、いかに使いこなせるかがポイントになるのでは」とコメント。「ブラジルでも人気があり尊敬されている(アンドレス・)イニエスタ選手がうまく手なずけることができれば」と期待を示したが、「大ブレイクする可能性もあるし、問題児になる可能性も。どっちに転ぶか見てみないとわからない」と、見極めの難しさを吐露していた。

 シーズン開幕前はあれやこれやと予想して期待が膨らむ時期。お気に入りのチームの新戦力の活躍は、誰もが願ってやまないだろう。ヴィッセルの新助っ人、リンコン選手は、そのなかでも最も注目を集める選手の1人。緊急事態宣言の影響で、まだチームに合流できない事態が続き、出場は早くても4月以降となりそうだが、イニエスタ選手、トーマス・フェルマーレン選手、セルジ・サンペール選手、ドウグラス選手と、実績抜群の外国籍選手がそろうチームで、彼が期待通りの働きを見せることができれば、クリムゾンレッドが上位戦線に近づけるはずだ。

※ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』2021年2月22日放送回より