関西の大手私鉄(阪急・阪神・京阪・近鉄・南海)の2021年3月期決算が17日までに出そろった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の影響で、主力の鉄道事業の旅客が大幅に減少し、すべてが純損益で赤字に転落。近鉄グループホールディングス(HD)は601億円の赤字(前期・2020年は205億円の黒字)で会社設立以来、最大の赤字額となった。

阪神・近鉄 大阪難波駅
阪神・近鉄 大阪難波駅
南海・なんば駅
南海・なんば駅

 政府の緊急事態宣言に伴う休業要請を受けた商業施設、宿泊客が減ったホテルなど関連事業の業績悪化も収益を圧迫。近鉄グループHDの売上高は前期比41.6%の6972億円だった。

 阪急阪神HDの売上高は25.4%減の5689億円。子会社が運営する6ホテルの閉鎖など構造改革に伴う特別損失を計上し、純損益が367億円の赤字(前期は548億円の黒字)に転落。会社発足以来初の通期での赤字になった。

 京阪HDの純損益は45億円の赤字(前期は201億円の黒字)、南海電気鉄道の純損益は18億円の赤字(前期は208億円の黒字)だった。

阪神・神戸三宮駅
阪神・神戸三宮駅
阪急・大阪梅田駅
阪急・大阪梅田駅

 次期・2022年3月期の連結純損益はいずれも黒字転換を見込む。ワクチン接種の普及で鉄道需要が回復すると想定している。