開催が近づいてきた「東京2020オリンピック」と「東京2020パラリンピック」。その大舞台に向けて、神戸市でも様々なイベントが行われる予定だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響や、緊急事態宣言が出されていることもあり、イベントの変更、縮小、中止なども強いられている。

 10日、東京2020オリンピック聖火リレー兵庫県実行委員会は、「兵庫県で実施予定の聖火リレーについて、公道での実施を中止し、各実施日における聖火リレーの到着場所であるセレブレーション会場内において実施する」と発表。それに伴い、5月24日(月)に神戸で行われる予定だった東京2020オリンピックの聖火リレーは中止となった。

 代替措置として、兵庫県では5月23日(日)に姫路市で聖火を受け渡すトーチキスを実施。同24日に丹波篠山市で、無観客のなか、ランナー1人あたり20メートル程度の走行が予定されている。この模様は、ライブストリーミング特設サイトを通して見ることができる。

「神戸のホストタウン関連情報」としてFacebookページで情報を発信している神戸市。聖火リレーの他にも、オリンピック・パラリンピックに向けて様々な取り組みを行ってきている。

「神戸のホストタウン関連情報」Facebookページより

 その1つが、事前合宿の受け入れ。オリンピックに向けてはフランスの体操チーム、パラリンピックではネパールの水泳チームが、それぞれ神戸で調整を行う予定だ。一方、当初、同じく神戸で事前合宿を予定していたニュージーランドの水泳チームなどは、コロナ禍の状況を踏まえ、直接選手村に入ることに。ただし、そのニュージーランドチームからは神戸市に対して、「来年開催予定の福岡での世界水泳大会において、神戸で事前合宿をしたい」との申し出があり、引き続き交流を深めていくという。

 また、子どもたちに向けて、神戸市では、2014(平成26)年から「オリンピック教室」を毎年開催。オリンピアンが中学校へ出向き、オリンピックの理念やスポーツの楽しみを教えている。2016(平成28)年度からはパラリンピアンや、実際に障がいを持ちながら社会で活躍しているアスリートなどが学校を訪問し、スポーツ参加への取り組みを子どもたちに直接教えている。

パラアスリートとのパラスポーツ体験型出前授業「あすチャレ!School」の様子(写真提供:神戸市文化スポーツ局国際スポーツ室)
パラアスリートとのパラスポーツ体験型出前授業「あすチャレ!School」の様子(写真提供:神戸市文化スポーツ局国際スポーツ室)

 過去にも多くのスポーツの世界大会が行われてきた神戸市。2019年のラグビーワールドカップ、今年の東京オリンピック・パラリンピックを含め、大規模な国際スポーツ大会が日本・関西で連続して開催される「ゴールデン・スポーツイヤーズ」のなか、今後も世界規模のスポーツイベントが予定されている。

「ワールドマスターズゲームズ2021関西」
2022年5月13日〜5月29日に開催。概ね30歳以上であれば誰もが参加できる国際的スポーツ祭典。ワールドマスターズゲームズは、1985年のトロント大会を皮切りに4年ごとに世界各地で開催され、これまでに延べ17万人のスポーツ愛好家が参加している、世界最大級の生涯スポーツ総合競技大会。神戸市も舞台の1つで、硬式野球やバスケットボール、水泳(競泳・飛込)、卓球、テコンドーなどが予定されている。

「神戸2022世界パラ陸上競技選手権大会」
2022年8月26日〜9月4日に開催。当初は今年開催予定だったが、東京2020パラリンピックが1年延期されたことを受け、同大会も1年先延ばしに。神戸市須磨区の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場が会場になる予定で、今後、車いす席の増設などバリアフリー化を進める。

(写真提供:神戸市文化スポーツ局国際スポーツ室)
「神戸2022世界パラ陸上競技選手権大会」(画像提供:神戸市文化スポーツ局国際スポーツ室)

 神戸市文化スポーツ局国際スポーツ室の黒田和幸さんは「新型コロナウイルスの影響で様々なスポーツイベントが変更や制限を余儀なくされている。平常が戻ったときに、元気にみんなでスポーツができるように、環境を整えていきたい」と話す。

神戸市文化スポーツ局国際スポーツ室 オリンピック パラリンピック担当のみなさんと、『サンデー神戸』レポーターの大屋はるな

※ラジオ関西『サンデー神戸』2021年5月23日放送回より