デンマークF4の第4戦から第6戦が、6月19、20日、パドボーグパーク(1周2.07キロ)において、15分と1周で行われた。女子中学生レーサーのJujuこと野田樹潤さん(15)は第4戦で激しいバトルの末、トップでチェッカーを受けたが、最終コーナーでの接触でペナルティを取られ失格となった。続く第5戦、第6戦はともに最後尾からのスタートなり、第5戦は6位、第6戦は11位という結果だった。

第4戦は2番グリッドからトップでフィニッシュも、ペナルティで失格に。悔しいレースが続くJuju(写真提供:NODAレーシング)

 スウェーデンで予定されていた第2ラウンドが新型コロナウイルス感染拡大のために中止となり、5月の開幕戦と同会場での開催となった第3ラウンドの第4戦。予選で2番手につけたJujuは、2番グリッドからスタート。順位をキープしたまま迎えた最終ラップの最終コーナー。先頭のマシンのインが開いたのを見たJujuは、空気抵抗を利用したスリップストリームからすかさず勝負に出た。ところが、相手がインに切り込んできたために接触。相手はコースアウトし、Jujuはトップでフィニッシュしたものの失格となり、続く第5、第6戦の最後尾スタートを通告された。

 一夜明けた第5戦は雨。「最近はどんなことが起きても『またいつものこと』と思えるようになった」とJuju。開き直った走りは、最後尾からファステストを塗り替えながらオーバーテイクを繰り返し、6位でフィニッシュした。タイムも10秒台を記録したのは12台中Jujuだけだっただけに、「前からのスタートだったらと思うと……」と、悔しさをにじませた。

雨の中の第5戦は、ファステストを塗り替えながらオーバーテイクを連発した(写真提供:NODAレーシング)

 同じく最後尾からの第6戦は、スタートでいきなり5台を抜いて7位に浮上し、中盤は6位を争う展開。残り2分となったストレートエンドで勝負に出たが、接触のためフロントウイングを壊し、11位に後退。フィニッシュ後に6秒加算のペナルティを受けた。

 後味の悪い第3ラウンドの3レースとなったが、Jujuにとって、最も納得がいかなかったのは第4戦。チームは「トップ争いをしている最終コーナーで、相手がインを開けていたから勝負をかけた。相手はステアリングを切り込めば接触することはわかりきっている。なのに完全にJujuに非があるという判断は納得できない。同じような接触があったが、ルールと競技長の判断が統一されていない」として正式に提訴した。

今年も激しいトップ争いを繰り広げるJujuのマシン(写真提供:NODAレーシング)

 昨年は、今回と逆の立場でJujuがリタイヤしたが、相手にペナルティはなかった。今季の第1ラウンドではグローブの穴でペナルティを取られ、グリッドを下げられた。「F4クラスのレースは、選手の育成を兼ねており、ペナルティについては理由をしっかりと説明すべき」と野田監督。Jujuは「レースの裁定がよくわかりません。でも、私は早く走るのみ」と、8月20日からの第4ラウンドを見据えている。

納得できない裁定に苦しむJuju。でも速さは健在。(写真提供:NODAレーシング)