2021年の近畿2府4県の路線価は、標準的な宅地の平均変動率が前年(2020年)1月1日時点に比べて0.9%マイナスで、6年ぶりに下落した(7月1日•国税庁公表)。

神戸市内(中山手から神戸港を望む)
神戸市内(中山手から神戸港を望む)
大阪市内(通天閣展望台から難波方面を望む)
大阪市内(通天閣展望台から難波方面を望む)

 近畿各府県の下落率は▼兵庫0.8%▼大阪0.9%▼京都0.6%▼奈良1.1%▼滋賀・和歌山1.2%。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、インバウンド(訪日外国人観光客)の減少が長期化したことや、コロナ感染拡大への懸念とそれに伴う景気の先行きの不透明感が影響したとみられる。

大阪・梅田 阪急百貨店前(大阪市北区角田町)近畿で最高路線価も下落率は8%を超えた
大阪・梅田 阪急百貨店前(大阪市北区角田町)近畿で最高路線価も下落率は8%を超えた

 近畿で最も路線価が高かったのは、38年連続で大阪市北区角田町、阪急百貨店前(御堂筋起点付近)。8.5%のマイナスだが1平方メートルあたり1976万円。

■都道府県庁所在地での最高路線価

▽兵庫では神戸市中央区三宮町1丁目、三宮センター街(9.7%マイナス・520万円/1㎡)

神戸・三宮センター街(神戸市中央区三宮町1丁目)
神戸・三宮センター街(神戸市中央区三宮町1丁目)
三宮・センター街前 フラワーロード沿い歩道
三宮・センター街前 フラワーロード沿い歩道

▽京都は京都市下京区四条通寺町東入ル2丁目御旅町、四条通(3.0%マイナス・653万円/1㎡)

京都・四条河原町交差点(京都市下京区四条通寺町東入ル2丁目御旅町付近)
京都・四条河原町交差点(京都市下京区四条通寺町東入ル2丁目御旅町付近)

 一方で大阪市中央区心斎橋筋2丁目の心斎橋筋は下落率が全国ワーストの26.4%。国税庁は2021年、新型コロナウイルスの影響で地価が大幅に下落したとして、心斎橋筋2丁目を含む大阪市中央区の一部で路線価を減額修正している。

大阪・ミナミ 心斎橋筋(大阪市中央区心斎橋筋2丁目)
大阪・ミナミ 心斎橋筋(大阪市中央区心斎橋筋2丁目)

 しかし阪神間(兵庫県)や北摂(大阪府)といった都心近郊で路線価が上昇した地域もある。コロナ禍での「テレワーク」が進み、住みごごち・暮らしやすさを尊重する動きが出始め、主にファミリー向けの新築マンションの取引が好調だった地域での路線価上昇が著しい。

JR芦屋駅前(兵庫県芦屋市船戸町)
JR芦屋駅前(兵庫県芦屋市船戸町)

■上昇率トップ5(税務署ごとの最高路線価を比較)

JR芦屋駅北側住宅街(兵庫県芦屋市船戸町)
JR芦屋駅北側住宅街(兵庫県芦屋市船戸町)

 1位・阪急川西能勢口駅前(兵庫県川西市)4.0%▽2位以下・JR芦屋駅前(兵庫県芦屋市)3.6%▽阪急高槻市駅前(大阪府高槻市)3.4%▽北大阪急行千里中央駅前(大阪府豊中市)1.6%▽阪急西宮北口駅南側(兵庫県西宮市)1.4%の順。