◆鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」vol.39

 日本最古の私鉄・南海電鉄。前回は難波〜岸和田間をご紹介しましたが、今回は夏にぴったりの岸和田から終点の和歌山市までの区間をご紹介します。

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 乗車する特急サザンは8両編成ですが、前4両が指定席、後ろ4両がロングシートの自由席という混合編成。指定席は運賃プラス520円が必要なため空いていて、自由席4両だけがいつも混んでいます。

 だんじりの街「岸和田」を出て、高さ256メートルと日本で3番目に高いりんくうゲートタワービルが見えたてきたら「泉佐野」。ふるさと納税と五輪ウガンダ選手団受け入れで話題を集めました。ここからバスで行ける犬鳴山温泉は、大阪府で唯一の温泉郷でその秘境感がたまりません。この「泉佐野」で関西空港線が分岐します。

 次は大阪府で一番新しい市・阪南市の中心駅「尾崎」に停車。たむらけんじ・ほっしゃん(星田英利)・塚っちゃん(塚地武雅/ドランクドラゴン)などお笑い芸人を多く輩出しています。

 そして「鳥取ノ荘」を出て「箱作」との間でやっと海がみえてきました。南海本線は海寄りを走る割には意外と海が見える区間が少ないので、しっかり眺めておいてください。

 このあたりから「ぴちぴちビーチ」(箱作海水浴場)、「淡輪ときめきビーチ」と海水浴場が続きます。また箱作〜淡輪間には広大な府営・せんなんの里海公園や、国内唯一のビーチバレー競技場もあるんです。普段は静かなところですが、夏は大勢のレジャー客が訪れるエリアです。

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 ヨットをデザインした駅舎が特徴の「みさき公園」。ここで多奈川線と接続です。昨年3月まで63年間に渡って親しまれた総合レジャー施設「みさき公園」には、遊園地・動物園・水族館・プールが集結。イルカショーに仮面ライダーショーなどに足を運んだ方も多かったはず。今後は町営の自然公園に生まれ変わることになっています。

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「みさき公園」を過ぎると、一気に緑深い山の中に入っていきます。トンネルをくぐると和歌山県に入り、南海で一番新しい駅「和歌山大学前」に。2012年に地元の請願駅として誕生。立派な駅ビルがあり、ふじと台ニュータウンが広がります。

 そして加太線と接続する「紀の川」駅を通過すると、紀の川橋梁を渡ります。橋の形が下りは直線的なのに、上りは丸みを帯びた橋になっているのも見逃せません。

 終点「和歌山市」には新しい駅ビルが昨年6月に誕生。ホテル・図書館・商業施設が同居する新しいターミナルとなりました。ここで加太線と和歌山港線はお乗り換えです。

 そしてこの駅で特急「HYDE サザン」のド派手なラッピングを発見。和歌山市出身でL'Arc〜en〜Cielのボーカルhydeさんが、和歌山ふるさと観光大使に就任したのを記念して1編成だけ走っています。

 夏を存分に感じながら特急サザンは、なんばからちょうど1時間で「和歌山市」に到着。ここでは和歌山城や和歌の浦、そして昭和8(1933)年創業のレストラン「フライヤ」の絶品タンシチューもぜひお楽しみください。(羽川英樹)

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