雄大な北アルプス、そして、のどかな田園地帯が広がる、長野県中部の安曇野市。その広大な田園を使ったアートイベント「信州安曇野田んぼアート2021」が、同市の安曇野スイス村で開催されている。

 米どころでもある安曇野で2019年からスタートし、今年で2回目を迎えたこのアートイベントは、水田を1つの大きなキャンバスに見立てて行われる。

 今年のテーマは、「大相撲の御嶽海関」。長野県木曽郡上松町出身、出羽海部屋所属の現役大相撲力士である関脇・御嶽海久司が描かれている。

御嶽海が描かれた「信州安曇野田んぼアート2021」(安曇野市役所 商工観光部提供)

 ここまで細かなデザインに仕上がっているのは、精密な作業によるものだ。まず、何もない広大な水田に、デザインの下絵を測量作業により映していく。色味を分けるために、7種類の色が異なる稲を選び、1センチ単位で図り、1ポイントずつ杭打ちを行う。この測量作業日程が、なんと4日間。

測量作業(安曇野市役所 商工観光部提供)
測量作業(安曇野市役所 商工観光部提供)

 測量を終えると、次は田植え作業だ。稲の色が場所によって異なるため、手植えでの作業がおよそ3日間。その後、一部の背景となる田植えを機械で行う。この田植え作業に、関わっているのは、延べ500人。

田植え作業(安曇野市役所 商工観光部提供)
使用稲の一部(安曇野市役所 商工観光部提供)

「イベントがスタートした6月19日あたりよりも、稲が成長して、アートも見ごろを迎えています」というのは、安曇野市観光交流促進課の古畑瑞恵さん。「屋外にある展望台から信州のさわやかな風を感じながらアートや景色を楽しんでほしいです」と述べていた。

6月24日の田んぼの風景(安曇野市役所 商工観光部提供)
7月6日の田んぼの風景(安曇野市役所 商工観光部提供)

 国宝「松本城」や趣ある街並み、温泉地、北アルプスなど、1年を通して楽しむことができる人気の観光地“信州”。関西と信州を結ぶ唯一の定期便・FDA(フジドリームエアラインズ)の神戸〜松本便(神戸空港〜信州まつもと空港)を使えば、関西から約1時間の空旅で訪れることができる。

◆信州安曇野田んぼアート2021
・観覧期間(時間) 
 6月19日〜8月31日(8:30〜18:00)
 9月1日〜9月26日(8:30〜17:00)
・会場
 安曇野スイス村(長野県安曇野市豊科南穂高5555-1)
・展望台料金
 大人(中学生以上)300円、小人(小学生)100円、未就学児童(小学生未満)無料