兵庫県北部、豊岡市の城崎温泉は、県内屈指の観光地の1つ。その地で人気の老舗温泉旅館は、地産地消の取り組みを行いながら、地元生産者を支援するプランも打ち出し、奮闘を続ける。

 ラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西)では、「城崎温泉あさぎり荘」の森脇浩造支配人、井上一司料理長がゲスト出演。番組パーソナリティーの平田オリザさんらとともに、同旅館や城崎温泉の特長、但馬の食材の魅力などを語った。

 JAグループの宿泊保養施設として設立された「城崎温泉あさぎり荘」。城崎温泉駅から徒歩5分というアクセスのよさをいかしつつ、円山川を望みながら「安心安全な食材を使用したバリエーション豊かなお食事をリーズナブルに楽しむことができる」という特長とフレンドリーな接客で人気の温泉宿だ。

「城崎では夏に花火が楽しめるのですが(今年は8月22日まで)、あさぎり荘のすぐそばで打ち上げているんですよ。まさに『花火に一番近いお宿』(笑)。リピーターも多く、1年前から予約される方もいらっしゃいますね」というのは、支配人の森脇浩造さん。「城崎は外湯めぐりの文化が根付いているので、街全体がひとつの旅館なんですよ」と、温泉地・城崎のよさを語る。

城崎温泉あさぎり荘の展望露天風呂

 また同料理長の井上さんは、但馬の豊富な食材をいかすことのできる環境とあって、四季折々のメニューを組むのも楽しいという。「但馬牛、八鹿豚、朝倉山椒、養父市の轟(とどろき)大根、新温泉町の畑ケ平大根、冬には岩津ねぎ、コウノトリ育むお米、9月には香住ガニも解禁になります。但馬は四季がはっきりしており、寒暖差がもたらす自然のめぐみを感じますね。ですからなるべく素材を生かした調理を心がけています」。

 そのあさぎり荘は、今夏、県内の温泉地の旅館・ホテルとタッグを組み、農業や畜産業に従事する人たちを支えようという新たな取り組みを実施。地元産の但馬牛すき焼き鍋をメインとした企画は大変好評だという。

但馬牛すき焼き鍋

 番組パーソナリティーの平田さんは「『食』は観光の目玉になりますから、芸術文化観光専門職大学の学生とメニュー開発でコラボしたいですね」と、自身が学長を務める大学との共同での取り組みにも意欲をみせていた。

写真左から、平田オリザさん、「城崎温泉あさぎり荘」の森脇浩造支配人、井上一司料理長、田名部真理さん(※撮影時にマスクを外して対応)

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2021年8月19日放送回より