プロ野球の阪急、オリックス、阪神で投手として活躍した星野伸之さんが、ラジオ番組にゲスト出演。自身の現役時代の特長であるカーブについての話や、投球フォームの秘話などを披露した。

星野伸之さん

 現役時代は通算176勝、11年連続二桁勝利を記録し、端正な顔立ちで「星の王子様」という愛称で親しまれていた星野さん。スリムな体型からは想像できないダイナミックなピッチングスタイルが印象的で、左腕から繰り出される独特なカーブは星野さんの代名詞となった。

 番組ではリスナーから、星野さんのカーブの投げ方についての質問が殺到。ただ、星野さんは「(言葉で)説明するのは難しい」と述べ、次のように話す。

「たぶん独特で、この(カーブの)握り方はあまりない。極端にいうと、丸いボールの半分から左を持つ。要するに、ちょっと力を入れるとポロっととれるくらいの握り。(すっぽ抜けてしまうくらい?)そうです」

左が林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)、手前が星野伸之さん、奥がフリーアナウンサーの田中大貴(※撮影時にマスクを外して対応)

「若いとき、僕はもともとテイクバックが大きかった」という星野さん。当初はボールを隠さず投げていたというが、「まっすぐのときは中心線を握るから(ボールが手で覆われていない)白い部分がちょっと少ないが、カーブのときは白い部分が多くなる。そこがテイクバックのときバッターから見えてしまっていた。僕はカーブかまっすぐか2種類しかなかったから、バッターは(球種をみるのが)間に合っていた。あんなにコンパクトにするつもりはなかったが、もうちょっとテイクバックを大きく身体の後ろに隠すように投げようと思っていたら、あんなことになっちゃった(笑)」と、あの独特なフォームができあがった秘話も披露。

「配球がよくても、クセがわかれば、ファールは100パーセントできるもの。そうなると、ボール球を投げるしかない。振ってくれたらいいが、振ってくれないとカウントが悪くなる。それが一番めんどくさかったかなと思う」と苦労話も述べていた星野さんだが、磨き上げたフォーム、針の穴に糸を通すような絶妙のコントロールと投球術で、球界を代表するサウスポーの1人となり、球史にその名を刻んでいる。

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2021年8月23日放送回より

左からフリーアナウンサーの田中大貴、星野伸之さん、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)(※撮影時にマスクを外して対応)