2021年デンマークF4の第4ラウンド(第7〜9戦)が8月21日から22日まで、ユトランドリンク(1周2.3キロ)で開かれ、女子中学生レーサーJujuこと野田樹潤さん(15)は、エンジントラブルで7戦、8戦を棄権、9戦は4位という結果だった。

 レースを翌週に控えたテスト走行ではトップタイムをたたき出し、持ち前のスピードは健在だった。期待を膨らませながら本番を迎えたが、始まってみれば想定外のトラブルに見舞われた。フリー走行、予選では原因不明のエンジントラブルが相次ぎ、結局、7戦、8戦は棄権に追い込まれた。

 9戦に向けて、昼夜を徹した究明が行われた結果、原因は燃料供給圧力のトラブル。苦肉の策としてガソリンタンクを満タンにし、圧力を確保しながら、レースに臨むことにした。Jujuにとっては、マシンの重量が増し、大きなハンディを背負うことになるが、これまで何度も「想定外」に直面し、メンタルも強くなったJuju。優れた対応力をここでも発揮させた。12番グリッドからのスタートだったが、ファステストラップを刻みながら、オーバーテイクを繰り返し、あともう一歩で表彰台という4位でフィニッシュした。

重量オーバーのハンディをはねのけ、オーバーテイクを繰り返したJujuのマシン(NODAレーシング提供)

「ハンディを背負ってあの走りができたのは自信につながりました。『いつものマシンなら……』と思うと悔しさもありますが、夜を徹して作業してくれたメカニックに、オーバーテイクショーをプレゼントできてよかったです」とJuju。

「負けても負けても諦めない」。胸に刻んだ言葉どおり、奮闘を見せるJuju(NODAレーシング提供)

 父で監督の野田英樹さんは「テスト走行ではトップタイムを記録し、優勝をにらんでいただけに残念。チームとしては、Jujuの足を引っ張り、かわいそうなことをしてしまった。次のレースに向けてしっかり改善していく」と気を引き締めていた。