8月も終盤に入った今、まさに旬の梨。せっかくならよりおいしい梨を食べたいということで、梨の見分け方のポイントやおいしい食べ方について、鳥取県農協梨果実部長協議会・会長の寺地政明さんに話を聞いた。

二十世紀梨

「鳥取県は二十世紀梨の生産量が全国1位ですが、二十世紀梨はみずみずしい果汁が口いっぱいにあふれ出すくらいジューシーで、残暑が厳しいこの時期にピッタリ。爽やかな甘みとほど良い酸味があり、シャキシャキとした食感が特徴。今年は台風9号の影響もあり心配しましたが、大きくておいしい梨に育ってくれています」(寺地さん)

 二十世紀梨は、1888(明治21)年に千葉県の松戸覚之助という人が、親戚のゴミ捨て場で苗を発見し10年かけて栽培したのだそう。1904(明治37)年に20世紀における代表的品種になるであろうとの観測と願望を込めて「二十世紀」と命名されたと言われている。

 そんな二十世紀梨は鳥取で栽培されて100年を超える大ベテランだが、鳥取県オリジナル品種の「新甘泉」も人気で全国にファンが広がっている。二十世紀梨と赤梨の良い所を持った品種で、糖度がとても高く、また二十世紀梨のようなシャリシャリした食感も持ち合わせている。

 寺地さんに、おいしい梨の見分け方を聞いた。

「背が高いものではなく、横に広がったどっしりとしたものを選んでください。また、皮の表面のつぶつぶが果実全体に着いていて、お尻側の穴が深いものがおいしいと言われています」

 また、梨は冷やしすぎると甘みを感じにくくなってしまうそうなので注意が必要だという。

「涼しい場所で軸を上にして保存し、食べる1時間前くらいに冷蔵庫で冷やすのが一番甘みを感じられる食べ方です。どうしても冷蔵庫に入れておきたい場合は、冷蔵庫の野菜室に入れるようにすればいいでしょう。ただ、シャキシャキ感は買った直後が最もあるため、なるべく早く食べてください」

 二十世紀梨と新甘泉はともに9月中旬までが旬の時期。おいしい梨を食べて残暑を乗り切りたいものだ。