林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)と、フリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ番組『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』(ラジオ関西)。2021年9月13日放送回では、日本女子代表“なでしこジャパン”FW田中美南選手(INAC神戸レオネッサ)がゲスト出演。国内初となる女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」への思いを語った。

INAC神戸のFW田中美南選手(写真:ラジオ関西)※撮影時にマスクを外して対応

 育成年代から得点力や世界基準のフィジカルの強さを特長としてきた田中選手。日テレ・メニーナを経て、2012年からトップチームの日テレ・ベレーザでプレーすると、中心選手として活躍。2015年からのなでしこリーグ1部での5連覇をはじめ、数々のタイトル獲得に貢献。自身も2016年から4年連続得点王、2度のMVPを記録する、なでしこ屈指のストライカーだ。2020年にはライバルチームであるINAC神戸レオネッサへ電撃移籍し、今年は2月から6月までドイツ・女子ブンデスリーガ1部のバイヤー・レバークーゼンに期限付き移籍し、本場での経験も積んだ。

 そして、なでしこジャパンでは51試合21得点を記録。強い思いを持って臨んだ今夏の東京五輪では貴重な2ゴールを決めるなど、存在感を示した田中選手。「メダルを目指していたので、ベスト8という結果で終わったことには悔しさが残っている。けれども、夢の大舞台に初めて立ち、海外選手のフィジカル強度やサッカースキルを肌で感じられたことは、自分のプラスになると思う」と、前を向いた。

INAC神戸のFW田中美南選手(Photo by T.MAEDA)

 この9月からは、国内女子サッカー界待望の「WEリーグ」が開幕となったが、現状について「個人的な課題として、シュートレンジやシュートコースにまだ世界との差があるので、シュートレンジを広げたり、ゴールに突き刺さるようなシュートを打てるよう自主練しています」と、世界基準でのプレーを心掛ける田中選手。また、「海外で経験したことをチームに伝えていかないと、と思っている。例えば球際での戦い方や、絶対ゴールに向かう、マイボールにする、という意識をチームに浸透させたい」と、ドイツでのプレー経験をチームに還元したい思いも強い。さらに「プロリーグの1年目に携われる選手というのは限られていますし、リーグ自体の成長に関与できる立場だと思うので、責任をもって臨みたい」と意気込みを明かした。

収録中に笑みを浮かべながら答えるINAC神戸のFW田中美南選手(写真:ラジオ関西)

「観ていて面白いサッカーを展開したいし、より多くゴールにせまるような、迫力のある試合をしたい。それがサッカーの醍醐味」という田中選手は、「相手にとっては常に怖い選手でありたいし、味方にとっては常に頼もしい選手でありたい」と、さらなる成長を誓っていた。

写真左から、フリーアナウンサーの田中大貴、INAC神戸の田中美南選手、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家) ※撮影時にマスクを外して対応

◆INAC神戸、栄養管理で新たな試み

 田中選手が所属するINAC神戸では、WEリーグのスタートとともに、新たな試みも。今年6月から、高齢者介護事業を展開する株式会社ユニマットリタイアメント・コミュニティとサプライヤー契約を締結し、介護施設の栄養管理士らが手掛ける食事をトップチームやアカデミーの選手らが提供を受けている。田中選手も「非常においしく、パフォーマンスの向上につながっている」とコメントするなど、選手たちにも好評。今後はINAC神戸の選手らが機能改善プログラムを施設のスタッフとともに考え、高齢者のリハビリのサポートなどを行っていくという。