岡山県美作地域では、こんな話が残っているという。「昔、肉食が禁止されていた時代にも、美作地域と滋賀の彦根市は滋養のためにと肉食が許可されていて、肉文化が花開いたところ。そのせいか津山には焼肉店がたくさんあります」。こう話すのは、岡山県津山市にある牧場「坂手ファーム」の坂手美智子さん。

干し牛燻
「干し牛燻」(写真提供:坂手ファーム)

 その坂手ファームで作られるビーフジャーキー「干し牛燻」が美味だ。ビーフジャーキーを作るきっかけを坂手さんは次のように話す。

「わが家は、お乳を搾る搾乳農家ですが、お乳が出なくなった牛はお肉で売られます。その牛のお肉で何か加工ができないかと思い、家族みんなが好きなジャ―キーを作りたいと思い、いろんなジャーキーを買って食べてみて、作り方を習い、それから自分なりに味付けの工夫に1年かけました。ちょうど、長男が大学生だったので、衛生管理者の免許を取ってもらえないかと頼み、卒業のときには免許をもらってきたので、本格的に加工所を借りて加工を始めました」(坂手さん)

「牛の命を余すことなく、感謝を込めていただいてきた」という坂手ファーム。「干し牛燻」は、岡山県産の赤身の肉を使用しているため余分な脂肪もなく、牛肉のうまみを凝縮したぜいたくな一品。また、化学調味料無添加で、味付けに使っているニンニクは自家産のジャンボニンニク。味は、「プレーン」「バジル」「粒コショウ」の3種類ある。ビールや酒のつまみにぴったりだが、最近は「バジル味がおいしい」と小学校低学年の子どもにも人気だという。

 なお、坂手ファームでは、チーズつくりに適したブラウンスイス牛を飼育。カマンベールをはじめとした、いろいろなチーズも、同牧場の特色の1つだ。

(写真提供:坂手ファーム)
(写真提供:坂手ファーム)