サッカー元日本代表で、現在はJ1・セレッソ大阪の代表取締役社長を務める森島寛晃氏が、ラジオ番組に出演。小柄な選手が活躍する秘訣を語った。

写真左から、フリーアナウンサーの田中大貴、森島寛晃氏、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家) ※撮影時にマスクを外して対応 (写真:ラジオ関西)

 168センチの身長ながら、俊敏な動き出し、無尽蔵にピッチを駆け回るスタミナ、そして卓越したゴールセンスを武器に、1994年から2008年まで、セレッソ大阪一筋で活躍した、森島氏。J1で318試合94得点、J2で43試合12得点という実績を残した「ミスターセレッソ」は、クラブを象徴するレジェンドプレーヤーだ。また、日本代表では64試合12得点を記録。なかでも、2002年のサッカーワールドカップ日韓大会では、セレッソのホーム・大阪長居スタジアム(現、ヤンマースタジアム長居)でゴールを決め、日本を初の決勝トーナメント進出に導いた。この記念すべき得点をマークした6月14日は、セレッソサポーター有志が森島氏の承諾を得て、一般社団法人日本記念日協会に申請したうえで、「モリシの日」として記念日登録もされている。

 そんな森島氏に、ラジオ番組『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』(ラジオ関西)のパーソナリティーを務める林歳彦氏と、フリーアナウンサーの田中大貴が、小柄な選手が活躍する秘訣を問う。

 これに対して、「小さい選手には小さい選手なりのよさがあるもの。自分も小さいころに恩師の先生から教わってきた、大事にしてきたものがある」という森島氏は、「相手より判断を早くして、相手より一歩でも早く動きだしたら、足が遅くてもボールに触ることができる。自分もどっちかというと身長は低いので、普通に競れば、相手と高い(ボールの)競り合いで負けてしまう。だから落下点に早く動き出して、ヘディングする。小さい選手は、相手と常に接触しながらプレーする必要はないので」と、予測の重要性を力説。また、「『よう動いている、常に動いている』と言われたりもしたが……、その分、よく“ガス欠”になっていた(苦笑)」と、ユーモアも交えながら、自身の特長であるハードワークについても語っていた。

放送の様子(写真:ラジオ関西)

 また、森島氏は、ゴール前でこぼれ球を押し込む、いわゆる“ごっつぁんゴール”もよく記録していた。ただし、この表現については異論を唱える。「ゴール前のおいしいところ(でのポジショニング)について、そこだけは何度も何度も嗅覚を磨いていた。ゴンさん(中山雅史氏)とかもよく“ごっつぁんゴール”といわれるが、そういう人を90分間通して見ていると、何度もゴール前で駆け引きして、トライして入っているもの。たまたま(シュートがゴールに)入ったのが、ボールと一緒にゴールに入るとか、そういうシーンがどうしても『おいしいな』と言われたりしますが……」と、点取り屋のポジショニングの妙に注目してほしいことも、あわせて熱弁していた。

セレッソ大阪の森島寛晃代表取締役社長(写真:ラジオ関西)

 放送のなかでは、パーソナリティーの田中大貴からは「香川(真司)選手をぜひセレッソへ! 社長お願いします! また見たい人がいっぱいいると思うんですよ。答えに困ると思いますが……」と、熱烈なリクエストも。

「それはね……見たいですよ、そりゃ見たいですよ」と、本音も吐露した森島氏。「今は海外で活躍して日本に帰って(という流れがあり)、ヴィッセル神戸なら大迫(勇也)選手や武藤(嘉紀)選手、セレッソなら乾(貴士)選手、FC東京には長友(佑都)選手と、今までの経験を持って帰ってきて、Jリーグでプレーしてくれているので。そこは……そうですね、見たいのは、見たいですよ……」と、答えに窮しつつ述べながら、「選手たちの思いもあるでしょうからね……」と、かつてレジェンドナンバーの「8」を直接継承した愛弟子のこともおもんばかっていた。

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2021年11月1日放送回より