「みなとまち」や「王子動物園」など“神戸”をイメージするデザインが施された、神戸のご当地マンホール。神戸市では毎年、市民を対象に行う「マンホールデザインコンテスト」によって、各地域の魅力を描いた色鮮やかな「デザインマンホール」が誕生している。神戸建設局「東水(ひがしみず)環境センター」(神戸市東灘区)では、そんなデザインマンホールを展示。生活にかかせない下水道の役割をPRしている。

東水環境センターに展示された神戸市のデザインマンホール

 神戸市内には、約20万個のマンホールが設置されている。平成28年度からは、9つの区ごとに市民からデザインを募り、各区の特色を生かしたデザインマンホールの設置を進めている。デザインマンホールを通じ、あって当たり前でありながら市民の生活にかかせない存在の下水道に関心を持ち、身近に感じてもらいたいという思いだ。

 同センターは、下水道に関するさまざまな役割を担っている。下水管の点検、補修、清掃などの維持管理や、古くなった下水管の入れ替え工事の監督に加え、下水処理も行う。また、処理場の見学を受け入れるなど広報活動にも力を入れており、センター内でデザインマンホールの展示も行っている。

カラフルな神戸市のデザインマンホール
下水道の歩みを展示紹介

 デザインマンホールには、神戸市内各所でも出会うことができる。第3回コンテスト(平成30年度)で最優秀賞(東灘区)に選ばれた「わたしの町 東灘区」は、東灘区役所の南側に設置されている。東灘区の花の「梅」と、作者の吉岡花さんが小さいに頃よく遊んだという「住吉川」、そしてそこに住む「カモ」がデザインされている。

第3回コンテスト最優秀賞(東灘区)に選ばれた「わたしの町 東灘区」(写真、上段左端)

 同じく、第3回で最優秀賞(垂水区)を獲得した「わたしの町 垂水区」は、JR垂水駅西口バスターミナルの東側に設置。作者の土井久美子さんが、垂水区のイメージである海や、「橋(明石海峡大橋)」、「五色塚古墳」、「いかなご」を描いたデザインだ。

 第4回(令和元年度)の最優秀賞(北区 南部エリア)「わたしの町 北区(南部エリア)」は、「和むまち 北区」というタイトルが付いている。作者の美藤和人さんが「自然にかこまれた、のどかな北区の風景をマンホールのデザインにつめこんだ」という作品だ。歴史ある古民家「箱木千年家」や、温泉に入る「たぬき」が描かれている。

第3回コンテスト最優秀賞(垂水区)の「わたしの町 垂水区」
第4回(令和元年度)最優秀賞(北区 南部エリア)「わたしの町 北区(南部エリア)」の「和むまち 北区」

 設置された各種の中でも人気なのは「王子動物園」のマンホール。動物園の入口付近に設置された、7種類の動物をイラスト化したデザインだ。「好きな動物に会えるわくわく感」を感じさせ、神戸市が配布する2種類のマンホールカードのうちの1つにプリントされている。カードは、同センターの見学に行くともらうことができる。

「王子動物園」のマンホール

 神戸市建設局水道部の藤本泰敬さんは「東水環境センターでは、さまざまなデザインマンホールの展示のほか、最近では東灘処理場の見学ルートに“巨大壁画アート”を設置。また下水道の役割をPRする『マンホールレンジャー』によるYouTube配信など、おもしろい取り組みも行っています。ぜひ遊びに来てほしいです」と話す。

 東水環境センターの開館時間は、平日(土曜・日曜・祝日・年末年始以外)の午前9時〜午後5時。見学は無料で、事前申し込みが必要。問い合わせは東水環境センター管理課サービス係、電話078-451-0456。

※ラジオ関西『サンデー神戸』2021年11月28日放送回より

神戸市建設局下水道部の藤本泰敬さん、武田健太郎さんと、『サンデー神戸』レポーターのドキドキ☆純情ガールズ