兵庫県姫路市西部の石倉地区に「ザッパ村」という変わった名称のスポットが出現している。

 山陽自動車道の山陽姫路西インターチェンジから国道29号線を山崎方面に進んでいくと、石倉交差点前におしゃれな建物群が並んでいるのが目に入る。突撃取材を試みて入村すると、野阪愛由さんという女性が対応してくれた。聞くと、一帯を株式会社で運営しており、野阪さんは代表取締役だという。

 当初は野阪さんの母と2人して自宅で雑貨店とカフェを営んでいたのが、手狭になったのでもう1棟建て、さらに2棟、3棟と増えていったのだそう。今ではカフェが2店、手芸材料、洋服、花、美容、アンティーク家具、レザークラフト、ソーイング、B型就労支援と事業内容も多彩に。さぞかしヤリ手の社長かと思えばさにあらず、自分の好きなことをしているうち、いつの間にか大きくなったんだそうで、村名は野阪さんの大雑把な性格が由来しているとか。

どこかの国の隠れ里のような雰囲気を醸す「ザッパ村」(zappa)

「こんな場所で店を開いて誰が来るねん」と半信半疑だった父も、今ではDIYでいろいろな調度品を作るようになり、面白そうだと集まって手伝う人が増えてきた。要するに楽しみながら地域おこしをしていることに他ならない。

 立ち並ぶ店舗の名称も「ハラッパ」「ラピタ」「テコポコ」と何ともかわいらしい。来店客は女性が多いが、ソーイングやレザークラフトの店ではプロ指導の体験教室も行われ、男性でも十分楽しめる。村の中には広場があり、小さな子ども連れが安全に遊べる点も良い。ただ今は「おっさんカフェ」開店に向けて準備中とのことで、将来はオートキャンプもできるスペースにしたいと野阪社長の夢は膨らむ一方。

 石倉地区では最近、最寄のJR姫新線太市駅で運送会社が社屋を新築し、駅舎として供用しながら1階にレストランや貸会議室などを設置するというユニークな取り組みが始まっている。太市名産のタケノコとともに、近くにはパワースポットとして有名な破磐神社もある。石倉地区の町おこしチャレンジにこれからも注目だ。(播磨時報社)