年末の交通事故防止運動は12月1日(水)〜12月10日(金)までの10日間。慌ただしくなる年末、歩行者妨害や飲酒運転による交通事故も増加傾向に。《※記事中の一部写真では、撮影のため一時的にマスクを外しています》

杉原愛子選手(左)と荒井祭里選手<2021年12月2日 甲子園警察署>
杉原愛子選手(左)と荒井祭里選手<2021年12月2日 甲子園警察署>

 兵庫県警・交通企画課によると、兵庫県内の交通事故件数は、12月1日現在の速報値で 1万5432件(前年同期比 -242件)。死者は99人(同+7人)、負傷者は1万8225人(同 -306人)。

 交通事故防止運動に合わせ、兵庫県警・甲子園警察署の一日警察署長に、地元・西宮市の武庫川女子大学・短期大学に在学する東京五輪・体操女子日本代表(団体5位)・杉原愛子と、女子シンクロ高飛び込み日本代表(6位)・荒井祭里両選手が委嘱され、啓発キャンペーンを行った。
 杉原選手は短期大学部の健康・スポーツ学科2年、荒井選手は大学の健康・スポーツ科学科3年。

杉原・荒井両選手「市民守る気迫感じた」「安心・安全な街 甲子園の実現を」それぞれが訓示
杉原・荒井両選手「市民守る気迫感じた」「安心・安全な街 甲子園の実現を」それぞれが訓示
横田誠治・甲子園署長に先導されて部隊視閲
横田誠治・甲子園署長に先導されて部隊視閲

 2人は兵庫県警のツイッター、フェイスブック、ポスターのモデルにも起用。「制服を着て制帽をかぶり、競技とは違う緊張感の中での撮影は楽しかったです。ポスター撮影と比べて、動画撮影はメッセージを覚えるのが大変で、5、6テイクとやり直しをしました」と苦笑い。しかし「最後は息もぴったり」と振り返った。

「飲酒運転は犯罪です!」緊急事態宣言が解除され、兵庫県内では10月以降、飲酒運転の取締件数が急増
「飲酒運転は犯罪です!」緊急事態宣言が解除され、兵庫県内では10月以降、飲酒運転の取締件数が急増
「5,6テイクとやり直し…最後は息ピッタリ!」<兵庫県警察本部交通企画課・公式Twitter>
「5,6テイクとやり直し…最後は息ピッタリ!」<兵庫県警察本部交通企画課・公式Twitter>

■「ルールとフェアプレー」オリンピアンが発信、競技も交通安全も思いは一緒

年末の慌ただしい季節、改めて交通安全を考えて(阪神・甲子園駅近隣の商業施設)
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 2021年6月、千葉県八街市で、下校中の児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷した事故があった。

 兵庫県内では2021年、10月までに飲酒運転による事故が68件(前年比-10件)だったが死者は8人(同+6人)にのぼる。取締件数は575件(同-112件)だった。

 しかし、4回目の緊急事態宣言が解除された10月以降、兵庫での飲酒運転取締件数は急増。10月だけで76件にのぼり、前月の9月に比べ25件も増加したのだ。

 2人は「飲酒運転によって子どもが犠牲になる悲しい事故が現実に起きている。定められたルールやフェアプレー精神の中で競技する私たち”オリンピアン”が発信することによって、少しでも皆さんに交通安全について考えていただければ」と意義を語った。

 武庫川女子大学の同じキャンパスに通う杉原・荒井両選手は、短大と4年制、 学年の違いもある。初めて出会ったのが五輪・選手村だった。この日の甲子園署で4回目の顔合わせ。「選手村で一緒に写真を撮ったり、話したら気が合うし、仲良いんですよ」とはにかむ。

啓発動画を改めてチェック 兵庫県警が公式SNSを通じて発信する
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署員訓示を前に気を引き締める
署員訓示を前に気を引き締める

 今後について杉原選手は「人生かけてやってきた五輪。大きな目標を達成して、今はひと休み。これから次の目標を新たに設定しよう思う。大好きな体操を自分自身が楽しみながら、また体操の魅力を沢山の人に知ってもらえるよう、どんどん発信したい」、荒井選手は「来年には福岡での世界水泳(2022年5月・第19回FINA世界水泳選手権2022福岡大会)が迫っている。今は新型コロナウイルスの影響で海外からの入国制限があるが、解除されて、無事に開催できることを願っている」とそれぞれ抱負を語った。