スポーツ用品大手のアシックス(本社:神戸市)が、関西初出店となる新たなトレーニング施設を、5月2日(月)にオープンする。

 大阪府吹田市のオアシスタウン吹田SST内に誕生するのは、都市型低酸素環境下トレーニング施設「ASICS Sports Complex OSAKA SUITA」。

オアシスタウン吹田SSTの2階にオープンする「ASICS Sports Complex OSAKA SUITA」

 都市型低酸素環境下とは、陸上の選手などが行う、高地トレーニングの環境を作り出したもので、施設内におよそ標高2500メートルと同じ低酸素環境を実現。意図的に窒素を空間内に送り込むことで、空気中の酸素の割合を通常の約20パーセントから、15パーセント程度に落とした環境下にすることができるという。また、低酸素トレーニングルーム以外にも、通常の状態である常酸素トレーニングルームも併設している。

低酸素トレーニングルーム
低酸素トレーニングルーム内のモニター。酸素濃度、二酸化炭素濃度、標高を表示

 これまで低酸素下でのトレーニングはトップアスリートが取り組むものというイメージがあるが、同施設について「アスリートのみならず健康増進を目指す方々が集う場所として考えている」というアシックスの小泉政明執行役員は、「(2019年11月にオープンした)東京・豊洲(「ASICS Sports Complex TOKYO BAY」)もオリンピアンのほか、健康意識の高い一般の方々に利用していただいている」と語り、吹田の新施設でも一般ユーザーをはじめ幅広い層の利用を期待している。

 グランドオープンに先立って行われた26日のレセプション(内覧・体験会)では、アテネオリンピックマラソン金メダリストの野口みずきさんや東京パラリンピックに陸上競技で出場した山本篤選手らが登場。同施設を体験した。

「現役時代は高地トレーニングを行っていたが、移動に日数がかかるなどデメリットもあった。この施設があれば移動の負担がないことがいい」という野口さんは、「低酸素環境下でのトレーニングは短期間で効果が出しやすい。また朝7時から利用できるので働く人たちにとっては時間をやりくりしやすい」とコメント。山本選手も「アスリートが利用できるほど(設備が整っている)」と、ウエイトトレーニングやトレッドミルの他、トレーニング機材の豊富さに驚いていた。

野口みずきさん(左)と山本篤選手
低酸素環境でのトレーニングを体験する野口みずきさん