塩野義製薬(本社・大阪市中央区)は、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、12〜19歳を対象とした臨床試験(治験)を5月14日に開始した。対象は350人。

塩野義製薬のワクチン研究<大阪府豊中市・医薬研究センター・SPRC(スパーク)内で撮影 ※画像提供・塩野義製薬>

 塩野義ではコロナ変異種・オミクロン株の感染者数が増加した低年齢層に向けたワクチン接種について、成人同様に意義があるとしている。

塩野義製薬本社(大阪市中央区道修町)

 1、2回目の接種では、まず300人に塩野義、50人に米・ファイザー社製のワクチンを投与する。その際にウイルスの働きを抑える「中和抗体」の値が上がるかどうか、成人に2回接種した後の値と比較する。
 その後、3回目の「ブースター接種」は350人全員に塩野義のワクチンを投与し、接種後の中和抗体の値を検証して、安全性と有効性を総合判断する。

塩野義は若年層への感染拡大をうけて、「幅広い年代にワクチン接種の新たな選択肢を提供できるよう、早期開発・供給に取り組む」とコメント。小児(5歳〜11歳)を対象とした臨床試験も予定している。

研究が続けられているシオノギ医薬研究センター・SPRC(スパーク)<大阪府豊中市 ※画像提供・塩野義製薬>

 塩野義は現在、「組み換えたんぱく質ワクチン」を開発中で、最終段階の臨床試験が進み、6月にも厚生労働省に承認申請する。低年層(小児)向けのワクチン申請はそれ以降になるという。