兵庫県豊岡市の城崎温泉にある温泉旅館「城崎温泉 あさぎり荘」が、兵庫県産の食材の魅力を感じてもらおうと、神戸のホテル「ラ・スイート神戸ハーバーランド」を運営するラ・スイートグループと共同開発したメニューを提供する。

 この新メニューには、但馬地方のブランド食材である「八鹿豚」や「朝倉さんしょ」をはじめ、兵庫県産の旬の野菜などがふんだんに使われている。

 前菜には、地元でとれたナスを甘く煮たコンポート。さらにソースに、加東市の「まるよ促成農園」で作られているペリーラ(大葉のベビーリーフ)の優しい香りがアクセントを加えている。

 スープに使われたのは、甘味豊かな淡路島のタマネギ。さらに朝倉さんしょの辛みが爽やかな後味を感じさせる。付け合わせに米麹のドレッシングでマリネした但馬どりのフリットが添えられた。

 ブランド豚肉「おだがきさん家の八鹿豚」は、うまみを逃がさないよう低温でローストされた。たじまピーマンを使ったさっぱりとした酸味のあるソースと丹波黒豆味噌で作った濃く深い味わいのソースの2種類が味を添えている。

 デザートには地元・城崎温泉で長年手作りされている「長谷川豆腐店」の豆腐が使われた。豆腐と生クリーム、宇治抹茶が重ねられたティラミスの底には、蜜で甘く煮られた丹波黒豆が隠れている。

 今年60周年を迎える「あさぎり荘」はJA共済連兵庫が運営する宿泊施設で、以前から地元の食材にこだわった料理を提供してきたが、「もっとお客さまに分かりやすい取り組みを」と、県産の食材を前面に押し出したメニュー作りを企画。かねてから兵庫の食材の発掘に積極的に取り組んできた「ラ・スイート神戸」にコラボを申し込んだという。

 メニュー開発にあたったのは「あさぎり荘」の井上一司料理長と、「ラ・スイート神戸オーシャンズガーデン」の料理長を担う小笠原靖彦シェフ、「ル・パン神戸北野」でスーシェフパティシエを務める朝田翔太シェフ。井上料理長が考案したメニュー構成を小笠原シェフらがアレンジし、昨年末からおよそ5か月をかけてレシピを仕上げた。井上料理長は「ペリーラや黒豆味噌といった但馬にはない食材も提案してもらい、新しい刺激を受けながら料理を作ることができた。食材そのものの魅力ももちろんだが、生産者の皆さんの情熱やエネルギーもいただいたので、自分の料理に生かしていきたい」と話していた。

 これらの新メニューを含むあさぎり荘の60周年記念特別会席「夏物語」は、6月1日(水)から8月いっぱいまで提供される(宿泊客のみの提供)。4品以外にも「出石そば」「神戸牛」「但馬鴨」「蛇紋岩米」など、兵庫県産食材の魅力満載のコースとなっている。

「夏物語」宿泊プランは1泊2食2万3000円から。問い合わせは「あさぎり荘」、電話0796-32-2921まで。詳細は同館の公式ホームページにも掲載されている。