2022年の夏至は6月21日。ということは、夜の時間が短い。日の入りの時刻が1年で最も遅くなるのが6月の終わりごろ。国立天文台のホームページによると、6月28日から30日にかけての日の入りは19時17分で、これが最も遅い。夜の時間が短く(雲が多くても)、暗くなると西の空には春の星座が傾き、かわって東からは夏の星座が昇ってくる。

 今年の6月は早起きをして、惑星観察を楽しみたい。

 太陽のまわりを回っている惑星は全部で8つ。地球以外の7つが、中旬から下旬にかけて明け方の空に勢ぞろいする。惑星は星座を形作る星とは違い、毎年決まった時期・決まった季節に見られるということはなく、年によって見ごろの時期が変わる。夜間にすべての惑星が地平線の上にある機会はなかなかないという。

 国立天文台のホームページによると、例えば6月18日の日の出1時間前には、南の空に月があり、そこから地平線に向かって土星、海王星、木星、火星、天王星、金星、水星が並ぶ。肉眼でも見える明るさなのは、水星、金星、火星、木星、土星。水星は低い位置にあるので見つけにくいかもしれないが、これら5つを一目で、しかも肉眼で見ることができる。「水星を見つけることができれば、5つの惑星を同時に見ることはそれほど難しくないはず」とのこと。

 一方、海王星の明るさは約8等と大変暗く、肉眼では無理。また天王星の明るさは約6等で、目のいい人が夜空の暗い所で観察すれば何とか見ることができる明るさ。この2つを見るには、正確な位置を把握した上で望遠鏡を向けることが必要になる。

 惑星たちはほぼ直線状に並ぶ。これは惑星が太陽の周りのほぼ同じ平面上を公転していて、それをやはり同じ平面上にある地球から眺めているためだという。

 また毎日観察すると、月が惑星に沿って東側に移動していくのがわかる。月が地球の周りを公転する平面も、惑星が公転している面とほぼ同じなので、月は惑星の近くを通って移動しているように見える。

 このころの日の出は4時46分から47分ごろ。夜更かしよりも早起きをして空を眺めたい。明石天文科学館では「早起きは天文の得!」とし、ブラック星博士いわく「惑星をみてワクワクせい、とか言ったりしてな、わはははははは!」

 また、明石市立天文科学館の井上毅館長によると、「6月は、夜が短いうえに梅雨に入る時期となり、星を見る機会が少なくなってしまう時期だが、梅雨の晴れ間は空が澄み切って思いがけず美しい星空に出会うことがある。晴れたら空を見上げてほしい」。

 空を見上げたいのは5月31日も。この日はヘルクレスτ(タウ)流星群が突発的に出現するのでは、と予想されている。井上館長は「アメリカでは好条件のようだが日本ではほとんど出現しないと予想されている。その予想が正しいのか、気軽に空を見上げてみてもいいのでは」と話す。