高級腕時計の代名詞的存在「ロレックス」。数多くの有名人やスポーツ選手らにも愛され、それがきっかけで憧れを抱いている若者も少なくないでしょう。では、20代でこのブランドを身につけるのは「早すぎる」「生意気」でしょうか? 20代で実際にロレックスを購入した経験があるという「腕時計YouTuber」のRYさんに聞きました。

■「30歳になったとき、似合う男になろうと思った」

 RYさんがロレックスの人気モデル「サブマリーナ―」を購入したのは26歳のころ。いま(2022年6月)から約6年前のことです。当時は、社会人経験も乏しいなか、憧れの高級腕時計を身につけることに不安を抱いたそうです。その際の感情を、“ポケモン世代”のRYさんはゲームの設定にたとえてこう明かします。

「(ゲームの中では)自分のトレーナーレベル(ジムバッジの数)が足りないと、レベルの高いポケモンを使いこなせないんですよ。それと同じで、(26歳のRYさんが)このロレックスを身につけても扱えないんじゃないかと思ったんです」

 しかし、RYさんは「今(26歳)はふさわしくなくても30歳になった時に必ず似合うはず。似合う男になろう」と信じて「ロレックス・サブマリーナー(Ref.114060)」の購入に踏み切りました。

 そして実際に30代を迎えて、憧れの1本が「やっと腕になじんできた」そう。またそれまで似合う男になろうと努めてきたことで「自分を成長させてくれた」と当時の“背伸び”を前向きに振り返ります。

 そんな経験から、ロレックスのような高級腕時計を欲しいと考える若者について、RYさんは「(その興味や行動に)拍手を送りたい。一人の時計好きとしてうれしいし、すごく応援したい。買ったらいろんなことを教えてくれる。これに似合う男になるぞ、とモチベーションが上がるきっかけにもなる」と背中を押します。

■「価格差はあっても上下関係はない。時計を愛する心をリスペクトしたい」

「ロレックス・サブマリーナー」のほかにも、世界三大時計ブランドのひとつ「ヴァシュロン・コンスタンタン」のオーヴァーシーズなど、数々の高級腕時計を所有するRYさん。しかし、「高いから良い」「どのブランドだから偉い」などといった発想は一切ないと断言します。

「腕時計には、価格差はあるけど、ヒエラルキーのような上下関係はないと私は思っています。なにより時計を愛する心をリスペクトしたいです」(RYさん)

「セイコー・シャリオ」を愛した故スティーブ・ジョブズや「ハミルトン・ベンチュラ」を長く愛用するケンドーコバヤシら著名人の名前を挙げ、比較的安価な時計でも、自身のこだわりで大事に長く使い続ける姿勢に魅了されると明かしました。

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 RYさんは、腕に巻かれている時計から、その人の思いやこだわりが表現されているとよく感じるといいます。それが高級であろうが安価であろうが「この時計が欲しい」と思ったときには、年齢や周りの視線は気にせずに手を伸ばしてみてよいのかもしれません。

(ラジオ関西Podcast『やさしい腕時計』 #2『「定価で買えない」ロレックス “異例”の公式コメントまで出る事態に…』より)