夏の食卓に欠かせない「きゅうり」。近ごろは、抑制栽培(通常の収穫や出荷時期より遅らせて栽培する方法)で一年中見かける定番の野菜になってきています。

 きゅうりは、調理前にひと手間加えるだけで味わいが増すといいます。複数の農産物直売所を展開し、地産地消に力を入れているJA兵庫南(兵庫県加古川市)ふれあい広報課の佐藤大輔さんに、おいしいものの見分け方や「アク抜き」など、きゅうりをよりおいしく食べるコツを聞きました。

◆約95%は「水」 栄養はあるの……?

 きゅうりは「水分が多く栄養が少ない」というイメージがあるかもしれませんが、健康維持や体調管理に欠かせないビタミンやミネラルを多く含みます。とくに、丈夫な骨づくりや血液凝固のために必要なビタミンKが豊富です!

◆おいしいきゅうりの見分け方

・イボが尖っている
・太すぎず、形が均一である
・鮮やかな緑色で全体にハリがある

◆上手な保存方法は?

 みずみずしさや歯切れの良さが魅力のきゅうり。水分を多く含んでいるため傷みやすく、冷蔵庫に入れても数日でしなびてしまいます。新鮮なうちに調理するのがオススメです。

 食べきれない場合は、スライスして冷凍保存も可能! 自然解凍して水気を切ると、シャキシャキ食感が楽しめます。ポテトサラダや酢の物を作る際に便利です。冷凍する場合にも長期保存は避け、早めに食べきるようにしてください。

◆苦味や渋み、えぐみとなる「アク」

 きゅうりのアクは「ギ酸」という物質。皮のすぐ下にある維管束と呼ばれる部分に集中しています。このアクを調理前に抜くだけで、よりおいしくなるそう!

 また、アク抜き後10分程度酢水に浸けると、切り口の変色を防ぐことができます。殺菌や品質保持も期待できるため、巻き寿司などを作る際にオススメです。

【簡単! アク抜きの方法】
1)ヘタと切り口をこすり合わせる
 きゅうりのヘタ(ツル側の先端部分)と実の切り口を20〜30秒クルクルとこすり合わせると、ギ酸を含む白い液体がでてきてアクが抜けます。

2)板ずり
 両端を切り落とし、塩もみしてまな板の上で転がすことで、維管束が壊れてギ酸を含む液体が外にでます。

 旬のきゅうりをおいしく食べて、夏を乗り切りましょう!

(取材・文=岡本莉奈)