比較的多くの国鉄形車両が残るJR西日本管内で、すでに運用を終えた電車や運用終了間近の路線を、撮りおろし4K映像で追う作品「最後の国鉄形電車 JR西日本」(動輪堂)が今夏に発売されます。ここでは、その前編に収録されている電車たちを紹介します。

 113系はかつてグリーンとオレンジの2色で「かぼちゃ電車」とも呼ばれ、1964年から京阪神を結ぶ快速電車として親しまれました。現在は草津線(草津〜柘植)や湖西線、舞鶴線(綾部〜東舞鶴)で緑一色になって走っています。草津線では基本4両編成で、ラッシュ時には2編成をくっつけた8両編成で姿を見せます。また2017年から2021年までの4年間は、甲賀忍者にちなんでラッピング列車「SHINOBI-TRAIN」も運行されていました。

 オレンジの中央線快速としておなじみだった201系。近年、関西ではうぐいす色で活躍していました。しかしこの春に「おおさか東線」から姿を消し、いまや「大和路線」で普通列車として残っていますが、これも今年度中の引退がささやかれています。大和路線はJR難波〜今宮でなにわトンネルに入るため、地下線に乗り入れた最後の国鉄形車両ということになります。

 京阪神でブルーの普通列車として長年親しまれた205系。奈良線(京都〜木津)ではシルバーにブルーのラインをまとい、103系のあとを受け普通列車として活躍しています。軽いステンレス車体で、様々な省エネ設計を採用した国鉄最後の通勤形車両です。

 117系は1995年までクリーム地にブドウ色の帯をまとった新快速「シティライナー」として活躍しました。湖西線(山科〜近江塩津)では緑に色を変え、6両編成で全線高架を走り抜けています。ただ、この路線からもまもなく引退と言われています。

 そして2020年、この117系にとっては思いもよらない特急運用の舞台が用意されたのです。それは「WEST EXPRESS 銀河」での登場です。凛とした瑠璃紺色に身をつつみ、車内も100%リニューアル。手ごろな料金設定で気軽に鉄道旅を楽しめるよう、6両編成の各号車にさまざまなタイプの座席が設置されています。デビューから40年余り、引退間近の車両に訪れた晴れやかな新たな人生。国鉄形車両には、いろんなドラマがあるんです。

 ほかに北陸本線や七尾線を走る赤色の413系、紀勢本線を走るブルーの105系などの姿も収録されています。

「最後の国鉄形電車 JR西日本 前編」は、美しい4Kの撮りおろし映像での93分の映像作品。DVDとブルーレイで7月21日に発売されます。また、8月21日には後編も発売予定です。