ヴィッセル神戸は18日、サッカーのアジアクラブチームナンバー1を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド16で、横浜F・マリノスと対戦する。会場は埼玉スタジアム2〇〇2、キックオフ予定は午後8時。その試合のスターティングメンバーが発表され、ヴィッセルはFW大迫勇也選手らが先発、MFアンドレス・イニエスタ選手とFW武藤嘉紀選手はベンチからのスタートとなる。

 今シーズン、J1リーグ戦では苦戦を強いられ、現在は暫定16位と、J1残留争いの渦中にいるヴィッセル。それでも、イニエスタ選手をはじめ、そうそうたるタレントを並べるなか、クラブとして2度目のACLに臨んでいる。今年はプレーオフから出場し、ホーム・ノエビアスタジアム神戸でのメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)戦では延長戦の末、4-3と激闘を制して本大会に進出。タイのブリーラムで行われたグループステージでは傑志(香港)、チェンライ・ユナイテッド(タイ)と戦い、2勝2分けでグループJを1位通過した。ACL初出場の2020年シーズンではベスト4まで進んだが、今回狙うはアジアナンバー1の座。ヴィッセルで5シーズン目を迎える世界的スーパースター、イニエスタ選手とトモニ、その栄冠を目指している。

 そこでやってくるラウンド16、相手は現在のJ1で首位を走る強豪、横浜FM。これまでのリーグ戦での対戦成績も9勝12分け26敗と、ヴィッセルにとっては難敵であることに間違いない。今シーズン最初の顔合わせとなった3月2日のJ1第10節でも、アウェイで0-2と敗北。コーナーキックと終了間際のカウンターからFW西村拓真選手に2ゴールを献上した。

 ただし、その試合ではFW小田裕太郎選手がスピードをいかして相手守備のハイラインの裏を突くなど、決定的なシーンも多く作っていただけに、ヴィッセルとしては相手にひるまず攻勢に出たいところだ。チームには7月に得点を量産した大迫選手や、けがから復帰した武藤選手、ACLグループステージでブレイクし、直近のJ1第25節(北海道コンサドーレ札幌戦)で2得点を決めたMF汰木康也選手をはじめ、期待のアタッカーが揃う。イニエスタ選手も復帰したなか、強烈な個性をいかして、相手ゴールへと迫りたい。

 一方、守備面では札幌戦で公式戦約1か月ぶりにクリーンシートを達成。新加入のブラジル人DFマテウス・トゥーレル選手が初めてフル出場し、存在感を発揮するなど、こちらも光明が見える。相手の横浜FMはJ1で最多得点を誇る超攻撃的なチームであり、前線のスピードとサイドからの精度の高いクロスは脅威となるが、いかに粘り強く対応できるか、チーム全体での奮闘に期待がかかる。セットプレーや自陣でボールを奪われてからの速攻といったリーグ戦での課題をいかに改善できるかも勝利には不可欠だろう。

「トーナメントは勢いもそうだが、立ち上がりからの集中力も大事。セットプレーもキーになると感じている。チーム一丸となって立ち上がりから自分たちのペースでサッカーできるよう、攻守にアグレッシブにいきたい」と試合前日の会見で述べたのは吉田孝行監督。チームを代表して出席した大﨑玲央選手も「ACLなので、リーグ戦の順位は全く関係ないと思う。(横浜FMは)クオリティーを持ったチームであり、ボールを保持するのが非常にうまいチームだと思うが、自分たちも同じくらいクオリティーがあると思う。守りに入りすぎず、守備でも攻撃でも攻撃的な姿勢を見せていければ」とコメント。積極的に勝ちにいく姿勢をピッチでも見せていきたいところだ。

 埼スタでの横浜FM戦といえば、2020年2月に「FUJI XEROX SUPER CUP 2020」で対戦し、3-3と引き分け、PK戦の末に勝利したことを覚えているヴィッセルサポーターも多いだろう。また、クラブは今回の試合を前に、「2年前の悔しさは忘れていない。目指すはアジアの頂点。新しい歴史を作ろう」とSNSを通じて発信。その思いを現実のものとするためにも、まずはJ屈指の強豪を倒すことが、その道へつながる。この一戦、クリムゾンレッドにとって、クラブの歴史に刻む試合にしたいもの。それならば、勝利が絶対となる。

ヴィッセル神戸 メンバー
(AFC START LISTより)

1 GK DAIYA MAEKAWA (MAEKAWA)
2 MF NANASEI IINO (NANASEI)
3 DF YUKI KOBAYASHI (YUKI)
5 MF HOTARU YAMAGUCHI (HOTARU) (C)
10 FW YUYA OSAKO (OSAKO)
16 MF KOYA YURUKI (YURUKI)
22 MF DAIJU SASAKI (DAIJU)
23 DF TETSUSHI YAMAKAWA (YAMAKAWA)
24 DF GOTOKU SAKAI (GOTOKU)
25 DF LEO OSAKI (LEO)
47 DF MATHEUS THULER (M. THULER)

Substitutes
7 MF YUTA GOKE (YUTA)
8 MF ANDRES INIESTA (A.INIESTA)
11 FW YOSHINORI MUTO (MUTO)
14 DF TOMOAKI MAKINO (MAKINO)
18 GK HIROKI IIKURA (IIKURA)
19 DF RYO HATSUSE (RYO)
30 FW STEFAN MUGOSA (MUGOSA)
31 MF YUYA NAKASAKA (YUYA)
41 FW YUTARO ODA (YUTARO)
49 MF YUKI KOBAYASHI (KOBAYASHI)