みなと銀行(本部・神戸市中央区)の元行員ら3人が、 実態のない会社名義で虚偽の決算書を提出し、約1億5000万円以上の融資金をだまし取ったとされる事件で、詐欺罪に問われ、主犯とされる元行員の男(31)の初公判が17日、神戸地裁で開かれ、元行員は起訴内容を一部留保した。

 起訴状によると、元行員はみなと銀行本部に勤めていた2021年2〜3月、複数の知人(詐欺罪で起訴・別審理)と共謀して、経営実態のない清掃会社の決算報告書を同行伊丹支店に申請し、約8千万円の融資金を詐取。さらに同年8〜9月に、追加融資として約4千万円をだまし取ったとされる。
 元行員はこのほか、2020年5〜8月にも、別会社の融資金名目で、同行の尼崎統括部(尼崎支店内)から約3500万円をだまし取ったとして起訴され、被害額は計約1億5500万円とされている。

 男は罪状認否で、ペーパーカンパニーの決算報告書を申請書類として提出し、不正融資を申し込んだことは認めたが、詐取する意図があったかなどについては認否を留保した。
 検察側は冒頭陳述で、「被告自身の発案で、実態のないペーパーカンパニーの優良な経営状態を記した虚偽の決算報告書を作成した。そしてペーパーカンパニーの社名を変更し、知人の男を役員に登記するなどした」などと計画性の高さを指摘した。