サッカー・J1のヴィッセル神戸は14日、2022明治安田生命J1リーグの第26節(AFCチャンピオンズリーグによる延期分)で、FC東京とホームのノエビアスタジアム神戸で対戦し、2-1で勝利した。この結果、勝点を28に伸ばしたヴィッセルは、勝点で並んだアビスパ福岡を得失点差で上回り、暫定16位に浮上した。

 中3日でのホーム連戦となったヴィッセルは、前節から先発を1人変更したのみ。MF小林祐希選手がスタートからピッチに立った。スターティングメンバーは、GKが飯倉大樹選手、DFが右から飯野七聖選手、菊池流帆選手、マテウス・トゥーレル選手、酒井高徳選手。ダブルボランチが山口蛍選手と大﨑玲央選手、2列目は右に佐々木大樹選手、中央に小林祐希選手、左に汰木康也選手。1トップが武藤嘉紀選手。今節もアンドレス・イニエスタ選手、大迫勇也選手はメンバー外に。また小田裕太郎選手やステファン・ムゴシャ選手といったFW陣も欠くなかでの試合となった。なお、ベンチ入りスタッフ陣にヤングディベロップメントコーチのリュイス・プラナグマ氏が入っている。

 対するFC東京の先発は、GKがヤクブ・スウォビィク選手。DFは右から長友佑都選手、木本恭生選手、森重真人選手、バングーナガンデ佳史扶選手。中盤が3枚で、塚川孝輝選手、安部柊斗選手、松木玖生選手。FWも3枚、渡邊凌磨選手、ディエゴ・オリヴェイラ選手、紺野和也選手。

 残暑厳しいこの日の神戸。ただ、キックオフ前には日が暮れ、場外は心地よい風も吹く。しかし、スタジアム内は、熱気もあってか、蒸し暑さが残り、階段を歩くだけで汗が噴き出すようなコンディション。そのなかでも、待望の声出し応援可能試合ということもあり、ヴィッセルサポーターも、FC東京サポーターも、試合前からチャントを響かせ、この一戦を活気づける。

 試合では、J1残留に向けて勝ちがとにかく必要なヴィッセルが、サポーターの声援を力に、序盤から攻勢をかける。すると11分、先制に成功。飯野選手の右クロスはファーサイドに流れるも、山口選手、酒井選手、汰木選手が粘り強くつなぐと、最後は山口選手が左ペナルティーエリア角付近からミドルシュート。これがゴールに吸い込まれ、ヴィッセルにとってリーグ戦3試合ぶりとなる得点が生まれた。

 この1点で、場内の雰囲気も盛り上がり、勢いづいたヴィッセル。追加点が生まれたのは、25分だった。汰木選手の惜しいシュートから得たCKで、その汰木選手が蹴ったボールに高い打点であわせたのは、菊池選手。渾身のヘディングシュートがFC東京のゴールネットを揺らした。序盤から魂あふれるディフェンスでチームを鼓舞していた熱きセンターバックの一撃で、リードを2点に広げた。

 その後も前半はヴィッセルの連係のよさが際立ち、優勢に試合を進めたなか、2点リードでハーフタイムを迎える。

 後半になると、アダイウトン選手や東慶悟選手、レアンドロ選手らを次々に入れて反撃に出るFC東京に押し込まれていくが、この日のヴィッセルはディフェンス面でもチーム全体が粘り強く食らいつき、相手に簡単にシュートさせない。途中、54分に山川哲史選手、71分に郷家友太選手と小林友希選手、76分に初瀬亮選手と藤本憲明選手を送り込み、ベンチワークでも5人の交代枠を使い切って対応する。

 終了間際の90分、FC東京のレアンドロ選手にゴールを献上し、1点差に詰め寄られたヴィッセル。アディショナルタイムは5分と示されたなか、苦しい時間帯を迎える。アウェイながら迫力ある応援を繰り出すサポーターとともに襲い掛かるFC東京の猛攻を受けるが、クリムゾンレッドはこちらもゴール裏のサポーターを中心に場内全体からの後押しを受け、最後まで奮闘。なんとか耐え抜き、タイムアップのホイッスル。ミッドウイークのナイトゲーム、ノエスタに7349人が集った一戦は、ヴィッセルが2-1で勝ち切り、リーグ戦3試合ぶりの勝利。ホームJ1通算150勝を達成し、サポーターとともに喜びを分かち合った。

 試合後、ヴィッセルの選手たちはスタッフとともに場内を一周。ホームで今シーズン初めて、試合後にサポーターの声による神戸讃歌がスタジアムに響き渡った。

 4日後の18日(日)にやってくるJ1第30節で、ヴィッセルは、J1残留争いのライバルでもあるガンバ大阪(勝点29)と、ホームのノエビアスタジアム神戸で対戦する。