ラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)11月14日放送回に、女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサMF箕輪千慧(みのわ・ちさと)選手が電話出演。今春からチームに加入した期待の高卒ルーキーがプロになって感じた思いや、朴康造(パク・カンジョ)監督からどのような指導を受けているかなどについて、番組パーソナリティーの近藤岳登と赤﨑夏実がせまった。

 2003年5月29日生まれ、神奈川県出身の箕輪選手は、日テレ・東京ヴェルディメニーナ、日ノ本学園高校を経て、2022年春からINAC神戸の一員となったサイドアタッカー。「スピードをいかした背後への抜け出しやサイドでの突破」を特長とし、憧れの選手になでしこジャパンMF長谷川唯選手(マンチェスター・シティ/イングランド)を挙げる。その19歳は、3月5日の「2021-22 Yogibo WEリーグ」第12節ちふれASエルフェン埼玉戦で早速ベンチ入りすると、待望の公式戦デビューは8月20日の「2022-23WEリーグカップ」第1節ジェフユナイテッド千葉レディース戦。69分(後半24分)から途中出場し、チームの勝利に貢献した。今秋からの「2022-23WEリーグ」では2試合連続で控えから出番をうかがう状況だが、1日も早いリーグ戦デビューにも期待が高まる。

 ラジオ番組の生放送は今回が初めてだという箕輪選手。「試合と全然違う緊張感があります」とはにかみつつ、近藤や赤﨑からの質問に丁寧に応じていた。

 箕輪選手のINAC神戸加入については、日ノ本学園高校での活躍を見守り続けた安本卓史社長が直々に高校へ出向いて獲得を熱望。その思いも目の当たりにしていた箕輪選手は、「(高3になる前の)春休みになったときぐらいに先生といろんな話をする機会があって、そこで(プロ入りを)意識するようになりました。決めたのは夏から秋にかけて」と、当時を振り返る。また、INAC神戸入りの決め手になったのは、小学2年生のときに書いた将来の夢。そこには、「INAC神戸に入る」と書いたという。「その時はあまりサッカーのことを知らなかったのですが、当時、澤(穂希)さんや川澄(奈穂美)選手がいたり、INACの選手たちが活躍していたので」と、2011年のFIFA女子ワールドカップ優勝、INAC神戸の黄金期などが、鮮烈な印象を残していたようだ。

 その話に、パーソナリティーの近藤も赤﨑も「一つの目標を達成して、夢をかなえて……いやぁ、すごい!」「小学校のときの夢の欄のところに書いたことって、なかなか叶わないことじゃないですか。それが叶っているのはすごいですし、運命的ですよね!」と驚くとともに、夢を現実にした箕輪選手を称えていた。

 高校からプロになった直後は、「プレーでもプレー以外の部分でも慣れないことが多かった」と正直な思いも明かしつつ、「いまは(新)シーズンも始まって、(チームに)慣れてきて、楽しいです」という箕輪選手。高校とプロの一番の違いについて「スピード感が全然違います。足の速さなど通用する部分はあるのですが、判断のスピードが全然追い付かないです……。簡単に前を向けなくなってきているので、受ける前のプレーなどでけっこう頭を使います」と述べ、プレーの判断力の速さをいかに高めるかを課題にあげる。

 一方、チームを率いる朴康造監督の印象について近藤から問われると、「朴さん、すごい面白いです! たまに練習前とか、ボケを入れてきたりとかするので……(笑)」と、そのキャラクターのギャップに驚きもあったそう。ただ、練習のなかでは「自分が若手ということもあって、あまり要求できないことが多くて、そのときに『今の千慧は、猛獣がいっぱいいる野生の中に、うさぎが一匹飛び込んだみたいだ。それじゃ、食われるぞ』と(言われた)」と指導を受けたことも吐露。サッカー選手として高みを目指すべく、指揮官の薫陶を受けながら、今は戦闘能力を高める真っ只中にいる。

 それでも、今ではチームメイトとなって「めちゃくちゃ仲がいい」という同期のMF愛川陽菜選手(神村学園高等部卒)らとともに、WEリーグ初代女王となったチームで切磋琢磨を続ける、箕輪選手。チームキャプテンを務めるなでしこジャパンDF三宅史織選手ら経験豊富な選手からのアドバイスも受けながら進化を続ける背番号29は、「チームとしては2連覇を目指すことはもちろん、個人として、まずは試合に絡んで、出たときには得点を取ったりチャンスを作り出せるような選手になりたい」と今後への意気込みを述べていた。

 ちなみに、この日の放送では、ゆずの「ヒカレ」をリクエスト曲に挙げていた箕輪選手。「日ノ本学園のとき応援歌(チャント)で個人ソングがあり、『ヒカレ』を替え歌にしたものでした。選手権では、3年生のときはコロナ(渦)だったので歌えなかったのですが、1年生のときに応援団のみんなが歌ってくれました。(この曲を聴くと)テンションが上がります」という、思い出深い1曲だという。この話を聞いた近藤と赤﨑は、「最高やん! もう一生忘れないよね。その曲は」と述べるとともに、「INACでも絶対にチャントにしてもらったほうがいいよ!」とINAC神戸サポーターに懇願。近藤はさらに「俺がひとりで歌いに行こうかな。そこからみんなをあおっていければと思うし。チャントは絶対いいと思う、素敵なこと。これは楽しみだな! ノエビアスタジアム神戸に行くのが」と、自らチャントを歌うことも志願していた。