寒くなるとあたたかい食べ物が恋しくなりますよね。スイーツもしかり。今回紹介するのは“あったかスイーツ”の代表格「焼き芋」。芋を焼くだけ……という、スイーツ界でもトップクラスのシンプルな食べ物です。

 そんな「焼き芋」に並々ならぬこだわりを注ぐショップが姫路城の近くにあります。今年6月にオープンした『芋ぴっぴ。』(兵庫県姫路市)です。

 同店は愛媛県松山で生まれ、現在全国に20店舗展開する焼き芋専門店です。ショップの外も中も黄色と紫色のさつまいもカラー。初めて訪れた人にもすぐ分かるようにしています。

 同店が使用する芋は「紅はるか」。宮崎県や茨城県の契約農家から仕入れています。これで焼き芋をすると、いったいどんな味なのでしょうか? 焼き芋に対するこだわりなども含めてスタッフの谷山さんに話を聞きました。

――芋自体の特徴を教えてください。

【谷山さん】まず、収穫してからの熟成にこだっています。室温13度、湿度85%以上の環境で3か月間たっぷり熟成させます。そうすることで糖度が50度以上に。身がねっとりして甘みの強い芋になります。

――ご自身の店の焼き芋をはじめて食べたときの感想は?

【谷山さん】「今まで食べてきた焼き芋は何だったんだろう……?」と思ってしまうくらいでしたね。焼き芋の概念をくつがえす甘さに驚きました!

――変わりダネ商品として「焼き芋ハニーバター」「焼き芋ブリュレ」がありますが、これはどんな商品ですか?

【谷山さん】「焼き芋ハニーバター」は、焼き芋にはちみつをかけてバターを乗せて食べます。バターと蜂蜜のコンビはクセになる味わいです。「焼き芋ブリュレ」は焼き芋にたっぷりのカスタードを流しこみ、表面をこんがりグリルしました。スイーツ要素の高いひと品ですね。

――焼き方についてのこだわりは?

【谷山さん】芋の甘みと蜜を最大限に引き出すため、低温から徐々に温度を上げていきます。温度が上がってからは3時間、じっくり内側から火を通していきます。時間をかけることが“焼き”についての最大のこだわりですね。そうすることで、芋を割った瞬間に断面からジュワ〜ッと蜜がにじみ出る「極蜜状態」になるんです。これを私たちは「極密熟成焼き芋」と呼んでいます。

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 どんなものでも、手間ひまかけられたものはおいしいはず。自分へのご褒美に「こだわりの味」を探してみてもいいかも知れませんね!

(取材・文=メタボリック狩森)