連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティを務める『セケンテー/ぼくらは囚われない』(ラジオ関西 毎週木曜午後8時30分〜)。11月10日の放送では、一般財団法人渋谷区観光協会代表理事の金山淳吾さんがゲストに登場。プロデューサーの役割と今後の展望について語った。

 広告業界や音楽業界でのプロデュース経験を経て、現在は企業や行政、クリエイター、デザイナー、アーティストと連携し社会課題解決型のクリエイティブプロジェクトを推進している金山さん。一般財団法人渋谷区観光協会の代表理事や、一般社団法人渋谷未来デザインのゼネラルプロデューサー、さらに、「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2022」のエグゼクティブプロデューサーを務めるなど、多方面で活躍中だ。

 パーソナリティの田中は、過去に「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2020」に登壇したことがあるようで、金山さんを「冗談だと思って聞いていた話を本当にすべてやっている人」と紹介。

 一方、10年ぶりの再会だというセオ。出会いは金山さんが音楽事務所に勤めていたころだったと振り返り、「いまだに“音楽業界の人”というイメージです」とコメント。「(音楽プロデューサーの)小林武史さんとずっと一緒におられましたもんね」と続け、金山さんも「(小林さんは)本当に僕の師匠オブ師匠」とコメントし、出会った当時を思い返した。

 広告会社に勤めていた当時、「広告主の意図、それに対するソリューションやバリューの背負い方がわからない」と悩んでいた金山さんは、仲の良かった小林さんに相談。小林さんから返ってきた言葉に、雷に打たれたかのような衝撃を受けたという。

「広告会社にクリエイターなんているの? クリエイターって、もっと自発的にモノを考えて作って……。別に、ターゲットとか関係なくそこにはファンがいるだけなんだけど」(小林さん)

 テレビ番組を作っていた金山さんは「確かにその通り。本当はファンを作りたかったはずなのに……。視聴率のことや、クライアントは満足するのかと、そんなことばかり気にしていた。これでは広告会社にいても自分の成長がないと思った」と、当時の心境を吐露。「再度小林さんに相談してみたら『俺の下に来い』と言ってくれたので飛び込んでみました」と、転機ともいえる出来事について語ってくれた。

 さらに、小林さんを「モノの考え方やヒラメキのきっかけがいろんなところからやってくる人」だと慕う金山さん。

「日常や社会で起きた出来事にインスパイアされて、頭で考えるよりも先に心で動けるくらいに自分のなかにいろんな感情や、やってみたいことが溜め込まれている。『僕もそういう状態でありたい』『そんな人になりたい』と思いました」(金山さん)

 番組では、「プロデューサー」について語り合う場面もみられた。

 クリエイティブ系のプロデューサーである金山さんは、プロデューサーの役割を「原石を拡張する存在」であると定義。「そのモノの価値を何倍にも膨らませることができるような仕事をしたい」と、根底にある考えを語った。

 さらに、「これからは“点”に向かう人と、“面”に向かう人に分かれていく」と未来を見据えたうえで「領域をぎゅっとしぼって、“点”に向かって深く行く人が大事だと思います」と断言。

 そうした見解を述べながら、「一方で僕はすごくいろんなことに興味があって、つまみ食いがしたい。そういう“面”的な人間が、“点”的な深さを持った人間と組むっていうのもすごく大事。情報量が多くあった方が、その先を輝かせることができるんじゃないかと思っています」と、自身の目指す方向性についても明かした。

 TwitterやInstagram、YouTubeなどを含めたSNSやインターネットの普及により、プロ・アマチュアを問わずさまざまな発信が可能となった現代。そんな時代について、金山さんは「1億総クリエイターというだけでなく、1億総プロデューサー時代にもなりうる」とコメントを残した。

 最後に、今後の展望についても語ってくれた。

「僕が1番関心があるのは、第4次産業革命。今、第4次産業って定義されていないんですよ。僕には第4次産業の中心地を東京にできないかなっていう野心があって……。だから、第4次産業をどう定義するか、ということにすごく関心があります。それを言語化できたり、こういうことなんじゃないかと仮説を立てられたりしたら、それはすぐに会社やプロジェクトにして、できれば渋谷区でやってみたいなと思っています」(金山さん)

 日常生活でのささいな出来事からヒラメキや好奇心を見つけ出し、即座に行動に移す金山さんならではのコメントで番組は締めくくられた。