神戸市北区の「しあわせの村」内にある、「こうべ動物共生センター」。昨年(2021年)10月にオープンした、犬猫の譲渡や動物について学ぶ体験プログラムなどを行う施設からは、これまで数十匹の犬や猫の譲渡先が見つかっている。

 動物関係の公的機関で初めて「共生」と名付けられ、保護動物の譲渡と教育・啓発を行うことを目的とした「こうべ動物共生センター」。「共生」という言葉には「人と動物、お互いの関係を大切にし、一緒に暮らしていこう」という思いが込められている。同施設は、神戸市の動物愛護の拠点として、「犬猫の譲渡(いのちをつなぐ)」「動物とのふれあい(いのちにふれる)」「動物とのつきあい方(いのちを学ぶ)」をテーマに各種事業を実施している。

「こうべ動物共生センター」では、飼い主がやむを得ない理由で手放した、または、保護された後に飼い主の見つからない犬や猫の飼い主募集を行っている。オープン前の昨年9月20日から譲渡会を行い、今年10月末までに犬19匹、猫51匹の譲渡先が見つかった。施設には515組1202人が見学に訪れたという。譲渡に際しては、「神戸市わんにゃん譲渡制度」に基づき、譲り受け希望者には自宅の訪問調査や、講習会などを行っている。センター内は予約制で見学が可能だ。

 現在、2代目センター長には猫の「ラピ」が就任。先代センター長は家族が見つかり譲渡されたという。センターの公式インスタグラムでは、家族を探している犬や猫の様子を紹介している。

 また、同施設では動物と暮らすために役立つ各種プログラムも用意されている。主なものとして、▼高齢の犬のケアについて学ぶ『老犬との暮らし方教室』、▼音楽に合わせて犬と一緒にダンスとしつけを学ぶ『ドッグスポーツにチャレンジ!』、▼子犬の頃から人に慣れることで将来にわたり問題行動をおこさないように学ぶ『パピーのお困りごと相談会』、▼犬と一緒に「しあわせの村」を散策しながら専門家から困りごとへの適切なアドバイスをもらう『お散歩診断』、など。

 神戸市健康局環境衛生課の玉嵜一彦さんは「神戸市では人も動物も幸せに暮らせるように、様々な取り組みを行っている。特に動物の飼い方や付き合い方について、もっと知りたいという方や、困っていることがある方は、気軽にセンターに相談してほしい」と呼びかけている。

※ラジオ関西『サンデー神戸』2022年11月27日放送回より