何気なく家の近くの道を散歩していたところ、電柱を這い上がるように生えるツル性の植物たちが目に入りまして。上に上にどんどん伸びていこうとしている姿に力強い生命力を感じていたのですが、ふと思ったのです。「これって一体どこまで伸びていくのだろう?」と。

「建物にしがみついたり巻きついたりしながらだけど、その建物が高ければ高いほど、もしかしたらどんどん上に伸びていって、いずれ『ジャックと豆の木』みたいに空高く雲の上まで、果ては天まで伸びていくのではなかろうか?」と、想像を駆け巡らせてしまいました。

 幼いころ、『ジャックと豆の木』を読み聞かせしてもらった際にめちゃくちゃワクワクした思い出が引き金になっているのかもしれません。

 実際に、自宅で育てられていたり、野生で育っているツタやツル性植物を見てみると、建物の高さ以上には育っていませんよね。電柱に生えたとしても、あまりに上に伸びると安全上の問題から途中で切られるか、処分されることがほとんどで……。一体どこまで伸びるのかは、謎です。

 実際のところ、一体どこまで伸びるものなのでしょうか? 神戸市立森林植物園のスタッフさんに話を聞いてみました。

「ツタなどのツル性植物が天まで伸びるかどうかですか? なるほど、おもしろい質問ですね。実は、実際にどこまで伸びるかという記録はないんですよ」と前置きをしたうえで、話を続けてくれました。

「植物は根っこから水や養分を吸い上げなければなりませんから、上に伸びれば伸びるほど大変になるので、限界はあるとは思いますが……」と、高さに限界はあるだろうと推察したスタッフさん。

 さらに、「現在は昔ほどびっちりと生えていませんが、ツタで有名な『甲子園球場』の壁の高さは約15メートルほどです。それ以上伸びないように手入れはしていたでしょうから、15メートル以上くらいであれば伸びる可能性はあるのでしょうけど……」と話してくれました。

 さあ、果たして一体どこまで伸びていくのか……?

 高層マンションや、そのほかの高層建築などで試すことは現実問題として不可能なため、そのポテンシャルはまったくの未知数のまま。

 これは夢物語かもしれませんが、もしかしたらのもしかしたら、力強い生命力を発揮して、リアル『ジャックと豆の木』みたいに雲の上まで……なんて、ロマンを感じますね。

(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)