日本、アメリカ、インドの3か国合作映画『Shambhala-シャンバラ-』の日本ロケが、2017年秋にも新潟県上越市で行われる。メガホンをとるのは山田洋次監督の内弟子で、「釣りバカ日誌」の脚本を担当した関根俊夫監督だ。

日本人女性とチベット僧侶の愛と友情の映画「シャンバラ」
ポスター

映画は、 現代日本の中で生きるのが苦しい日本人女性と、孤独なチベット僧侶との愛と友情の物語。紅茶の産地として名高いインド北西部のダージリンでの撮影は既に終わっており、今後は静岡県富士市と上越市の2か所で日本ロケが予定されている。上越ロケは早ければ、今秋にも行われる予定だ。

関根俊夫監督インタビュー

脚本も担当した関根俊夫監督に電話インタビューし、上越ロケなどについて話を聞いた。

関根俊夫監督
関根監督

——ダージリンでのインドロケからお聞きします。

関根監督 撮影は昨年暮れに完了しました。4月からロケハンをやったんですが、普通は役者さんのスケジュールで撮影できるけれど、3国の合作なのでスタッフのスケジュールを合わせるのが大変でした。

——どういうきっかけでこの映画を撮ろうと考えたんですか。

監督 20数年ほど、少数民族のボランティアに関わり合っていましてね。たまたま、「世界の映画祭にトライしてみたいね」という話になりました。邦画の場合は海を超えていくのは難しく、花火1発上げて終わるのがほとんどです。世界の映画祭で新しいことを試みようと。やってみたら面白そうだなということからです。

まずは素材ですよね。素材を選ぶにあたって国際的な話がいいのかなと。実際に僕の身近にモデルがいるんです。僧侶と恋愛して結婚した方も、しない方もいらっしゃる。日本のお坊さんと違うのは、タイ、ミャンマー、チベットなど、日本以外の仏教徒は、非常に戒律が厳しく絶対結婚しちゃだめないんです。ほとんど修道僧ですから。でも、まれにこういうこと(恋愛)があるんです。そこにちょっとテーマを与えてやってみようかな、ということでこういう話になっちゃんですけど。

僧院の子供たち
僧院子供

——オリジナル脚本ですが、モデルがいるということですね。

監督 はい。僕は何度か、休暇の折、チベット文化圏のネパール、インド北部、ブータンなどに何度も行って、交流を重ねてきました。実際、ドキュメンタリーの撮影ではNHKやBBCなども入るんですが、劇場映画をやるということはほとんどなかったんです。案の定、許可がなかなか下りなかった。お坊さんと普通の女性をテーマにして、お寺の中で、俳優がお坊さんの格好をしてお芝居の劇場映画を撮るというほとんどありえないんです。

それが1年ごしに許可になりました。そのお寺がたまたまダージリンだったんです。総勢100名近くいたんですが、全部お芝居やってくれました。許可が下りたものですから、とりあえず、撮らざるを得ないと。

ドローンで撮影したダージリンの茶園
茶園

——ドローンも飛ばして撮影されたそうで。

監督 ドローン撮影も初めてです。インドはドローンが許可にならないんですよ。ダージリンに行かなければ、僕も茶園を撮るという発想はなかったんですが、せっかくのお茶の産地なんで、茶園で撮らない理由はないなと思ってね。私有地だったんで、ドローンの許可が下りたんです。

日本ロケは上越市と静岡県富士市で

——インドのロケは終わって、これからは日本のロケということですね。国内のロケ地の中で上越を選んだのはどういう経緯なんでしょう。

監督 新潟県で全部やる予定だったんです。それでプロデューサーが動いたのは上越市と糸魚川で、佐渡はだめだったんです。結果として、上越市の企業から支援をいただいたものですから。

——ロケ地は上越市だけですか。

監督 上越と静岡県富士市です。この2つだけです。

——上越ロケはいつからいつまでを予定されているのですか。

監督 外国人の役者を使うものですから、今秋以降になるのではないかと思います。

——どのくらいの期間、撮影されるんですか。

監督 1週間ぐらいですね。富士市の方はその倍ぐらいです。

——どんな場面を上越では撮影しますか。

監督 2人の小旅行というか、デートのシーンがあるんですが、そのラブストーリーの部分をほとんど上越周辺でやろうかなと思っています。

——ハイライトシーンですね。

監督 中間の2人の恋愛が一番進む場面ですからね。

——どんな場所で撮影するんですか。

監督 海も、山も、町の中もあります。

----これまで上越市にはいらっしゃったことはありますか。

監督 合併前の直江津には伺ったんですけどね。ドラマの「おふくろ先生の診療日記」は佐渡が舞台だったし、糸魚川も行っているので分かるんですが。いずれロケハンの際に、具体的な場所を選定していこうかなと思っています。

——「釣りバカ日誌」は新潟県でロケをしていないですからね。

監督 「釣りバカ日誌7」は福井だったんですよ。「釣りバカ」の脚本は10本ぐらい書いているけど、ロケハンに行ったのは1回ぐらいですね。ひどいもんです(笑い)。

——「釣りバカ日誌」は山田洋次監督の「男はつらいよ」の併映でかかっていましたけれど、山田洋次監督に師事されていたとお聞きしました。

監督 山田監督の内弟子は2人しかいないんです。僕と高橋正圀(脚本家)は、山田の家に住み込んだ書生なんです。あとの人は松竹のお弟子さんというか、後輩の関係です。

映画に市民エキストラも

——エキストラで市民が出ることはありますか。

監督 もちろん、お願いしようと思っています。新潟在住の役者さんにもお願いしようと思っています。

——映画の公開はいつ頃になりますか。

監督 完成から1年後ぐらいですか。国際映画祭を回ると、そのぐらいかかっちゃうんです。早くて来年秋か暮れでしょうかね。

クラウドファウンディングに協力を

——外国の俳優を使ったり、外国ロケで資金面でもたいへんですね。

監督 「その予算で、よくインドロケをできたな」と言われますが、僕の20年来のつてがあったものですからね。資金的にもかなりディスカウントでやってもらいました。

——クラウドファウンディングで資金を募っていますね。残り1か月ですが、まだ半分に達していませんけれど。

監督 目標になるべく近づきたいと思っています。これはピーアールやデモンストレーションも兼ねていますが、残り1か月を切りました。3000円からご支援いただけます。上越市の皆さんのお力添えをよろしくお願いします。

 

「Shambhala-シャンバラ-」予告編

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