上越産大豆を使った風味豊かな豆腐などを製造し、多くのファンがいる新潟県上越市西ヶ窪浜の「有限会社万九渡辺食品」(渡辺秀市社長)が2019年9月30日で豆腐の製造・出荷を休止する。渡辺社長によると「工場の老朽化や人手不足」のため。

上越産大豆を使用した万九渡辺食品の豆腐の数々
渡辺食品豆腐S

同社は1952年(昭和27年)創業で、渡辺社長は二代目。豆腐はナルス、原信、イチコ、イオン、イトーヨーカドー、清水フードに卸しており、味の良さから、赤坂や銀座などの居酒屋6店でも使用している。

10年以上前に開発した「造り豆腐」は、JAえちご上越、大潟ナショナルカントリー竹直生産者組合と契約栽培した大豆を100%使用。にがりは伊豆大島産の自然海塩「海の精」を使い、桶で一個ずつ手作りしている。なめらかでのどごしが良く、プリンのような食感が人気。同じシリーズに「えだまめ寄せとうふ」「ゴマ寄せとうふ」などがあり、それぞれ多くのファンがいる。

渡辺社長は「創業以来、67年を迎えた。多くのファンの方には、今まで本当にありがとうございましたと言いたい」と話す。業界では、新潟県豆腐組合、上越豆腐組合の組合長を務めているが、来年3月で退任する。