上越警察署は2020年9月16日までに、NTTドコモの電子マネー決済サービス「ドコモ口座」の不正引き出し問題に便乗した特殊詐欺(キャッシュカード詐欺盗)被害の届け出を、新潟県上越市の80代女性から受理した。キャッシュカード2枚をだまし取られ、28万7000円を引き出された。同署が捜査している。

同署によると、9月15日午後1時頃、女性宅の固定電話に同署の警察官をかたる男から電話があり、「上越市内でドコモ口座の被害が出ており、あなたの口座も被害に遭っている。口座を凍結したので、これから警察官がキャッシュカードを受け取りに行く」などと言われた。

同日午後2時頃、女性宅に来た警察官をかたる男の指示通り、女性は男が持参した白い封筒にキャッシュカード2枚を入れ、要求された実印を取りに行っている隙に、男が偽物の封筒とすり替えた。女性はカードの暗証番号も伝えていたという。同日午後7時頃、女性が息子に相談して封筒を開けると、キャッシュカードはなく厚紙が入っていたため、同署に届け出た。

女性は最初に電話が来た際、相手の男に電話を切らないよう言われ、1時間ほどつないだままだった。同署は「他者に相談できないようにするため」とみている。

9月15日は新潟県内で複数件、ドコモ口座問題に便乗した特殊詐欺予兆電話が確認されている。同署生活安全課は、「警察官や金融機関の職員がキャッシュカードを預かったり、暗証番号を聞くことは絶対にないので、そういう話が出たら注意してほしい。防犯機能付き電話や留守電機能を設定し、知らない人からの電話には出ないで」などと呼び掛けている。