国の特別天然記念物のコウノトリが2020年11月21日、新潟県上越市大潟区に飛来した。同区内雁子の朝日池や周辺の田んぼで餌をついばんだり、電柱に止まったりしていた。

コウノトリは今年8月14日にも同市吉川区に飛来している。当時もコウノトリを撮影した同区代石の市議会議員橋爪法一さん(70)は、前日の11月20日に知人の知らせを受け、21日午前10時ごろ、朝日池で羽を休めるコウノトリを発見した。正午頃には、コウノトリは内雁子集落内の田んぼに移動した。地元の朝日池総合農場の細谷芳郎さん(73)は「見たこともない鳥だと思った。コウノトリは初めて見た」と驚いた様子で見守った。

電柱にとまるコウノトリ(2020年11月21日午後0時30分頃、大潟区内雁子)
DSC_4811

吉川区に今年8月、飛来したコウノトリは前年の2019年8月にも同区に飛来している。コウノトリには個体識別のための足環が付けられており、今回の鳥は京都府京丹後市で昨年6月に巣立ったオスで、以前の鳥とは別だった。

橋爪さんは「8月に飛来したコウノトリと再会かと思ったが、別だったとは。新型コロナの感染も再び広がっている中で明るい話題だ」と話していた。

コウノトリは1971年に国内最後の野生の1羽が兵庫県豊岡市で死に、国内の野生種が一時絶滅した。現在では兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)が野生復帰などに向け放鳥などの取り組みを続けており、10月13日現在、221羽が野生で生息している。

関連記事