台風5号は7日、四国の太平洋岸を進み、午後3時半ごろ、和歌山県北部に上陸した。近畿から北東に進み、9日にかけて東日本を縦断し日本海に抜ける見通し。西日本から東日本まで広い範囲で断続的に非常に激しい雨が降った。前橋地方気象台は、8日午後に群馬に最接近する見込みとして、土砂災害や低い土地への浸水、河川の増水、激しい突風などに注意するよう呼び掛けている。 台風接近に伴い、県内は7日、山沿いを中心に雨が降った。気象台は、県内は8日にかけて大気の状態が不安定となり、同日昼前まで雷を伴い局地的に1時間に50ミリの非常に激しい雨が降り、大雨になると予想。同日午後6時までの24時間に、多い所で250ミリの雨が降るとしている。高崎市は7日午後8時半、同市榛名湖町と榛名山町の133世帯214人に避難勧告を出した。 県と前橋、榛東、下仁田の3市町村は、7日夕までにそれぞれ災害警戒本部を設置。高崎市の小中学校など124カ所をはじめ、計4市町が自主避難所を開設した。県内各地でイベントの中止、延期が決まった。 雨の影響で安中市では、霧積温泉に通じる県道北軽井沢松井田線で土砂が流出。7日正午から通行止めが続き、旅館の宿泊客ら10人が足止めされている。草津町の国道292号・志賀草津高原ルートでも土砂が流出し、通行止めが続いている。 県危機管理室は県民に対し、市町村からの情報や気象情報に注意するとともに、河川や水路など危険な場所に近付くのを控え、高齢者や障害者らが避難する場合は早めに準備するといった行動を取るよう呼び掛けている。 台風5号は7日午後9時現在、滋賀県彦根市付近を時速約30キロで北東に進んでいる。中心気圧は980ヘクトパスカル。 徐々に勢力を弱めながら北陸や東北沖の日本海に抜け、9日午後までに温帯低気圧に変わる可能性が高いが、長野県などの山地で進路を南寄りに変える恐れもある。