医療従事者らへの新型コロナウイルスワクチン接種で、群馬県は22日、安全性を確認するための先行接種に続く優先接種の初回供給分として、国から割り当てられるワクチンが1万5600人分となることを明らかにした。現時点の優先接種の希望者約7万1000人に対して供給量は2割程度で、その後の接種が円滑に進むか不透明な状況となっている。政府内では、4月中の開始が想定された高齢者への実施も限定的になるとの見方が出ており、一般住民まで拡大される時期は見通せない状況だ。◎円滑に進むか不透明 優先接種は、県内2病院を対象に進めている先行接種に次ぐ段階で、国の想定では3月中旬にも各地で始まる見通し。医療機関の職員だけでなく、新型コロナ対応に携わる保健所職員や救急隊員らも含まれる。 県新型コロナウイルスワクチン接種準備室によると、本県には3月中に複数回に分けて、初回分となる計1万5600人分のワクチンが供給される予定。 優先接種に向け、県はワクチンを保管する超低温冷凍庫が配備された28の医療機関を「基本型接種施設」として設定。基本型から分配する「連携型接種施設」は110の医療機関を設けている。ただ、初回の供給量では基本型の28施設の全てに行き渡らない状況にあるという。 県は22日夜に開いた新型コロナ対策協議会で、関係機関と接種の進め方を協議。限られたワクチンを効果的に接種するため、新型コロナ患者を受け入れる病院で直接患者に対応する医療従事者に、いち早く接種することなどを確認した。 厚労省は各自治体に示した通知で、初回以降の供給については「供給量を踏まえ、追って案内する」とした。県の準備室は「ある程度の量が供給されなければ、接種人数を増やせない。(全体的な接種のスケジュールが)遅れてしまう懸念がある」として、国の動向を注視している。 コロナワクチン接種 政府は新型コロナウイルスワクチンの安全性調査のため、同意を得た医療従事者約4万人への先行接種を17日に開始。3月中旬からは、コロナ患者や感染の疑いのある人と接する機会の多い医師や看護師、薬剤師らを対象にした優先接種に移る。65歳以上の高齢者は、4月中に対象を限定して始め、段階的に拡大する。次に65歳未満で呼吸器や心臓などに基礎疾患がある人、高齢者施設の職員へ接種し、これら以外の16歳以上が最後になる。◎県内新たに6人が陽性 新型コロナウイルス感染症で、県と前橋、高崎両市は22日、新たに30〜80代の男女6人の陽性が判明したと発表した。県内での感染確認は、再陽性も含め累計4381人(うち83人死亡)となった。居住地別では、太田市が3人、前橋、高崎、伊勢崎の3市が各1人だった。