自動車部品の製造を手がける山田製作所(群馬県伊勢崎市香林町、佐藤賢社長)は、国内初となる四輪の特定小型原動機付き自転車「Lactivo(ラクティボ)」を開発した。走行性に優れるほか、運転免許が不要のため免許を返納した高齢者らの使用を見込む。5月中旬から県内のホームセンターなどで販売する。

 黒と白の2色で売り出すラクティボは16歳以上が乗ることができ、最大100キロの荷重に耐えられる。6〜8時間の充電で約30キロ走る。最高速度を時速6キロ、12キロのモードに切り替えることができる。

 近年、高齢ドライバーによる重大な交通事故が社会問題化する中、免許返納者の新たな移動手段としてアピールする。買い物に使う主婦層などもターゲットに広げ、将来的には全国に販売展開する考え。電気自動車(EV)が普及して同社が扱う部品の需要が落ち込む中で、収益を補完する事業としても捉える。

 1日、県庁でラクティボに試乗した山本一太知事は「思ったより速くて、走行が安定している」と述べた。開発メンバーの五十嵐武巳さん(47)は「誰もが安全に乗れる安定性を実現した。幅広い世代に使ってもらい、交通事故防止につなげたい」と語った。

 価格は34万8000円。12、13の両日は、カインズ前橋みなみモール店(前橋市新堀町)で試乗体験と予約を受け付けるイベントを開く。