こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

亜衣さん(仮名・34歳)は婚活をしていろんな男性と会うものの、行き詰まりを感じて相談にいらっしゃいました。元カレは学生時代になんとなく付き合った男性一人のみ。友達も同僚もみんな結婚していて、恋愛相談もしにくくなっていたそうです。

「結婚した友達に相談したっていいのかもしれないのですが、『そんなこと言ってるから結婚できないんだよ』って思われそうで相談できないんです。お会いしている男性の対応でなんかモヤモヤすることがあっても、明確に失礼ってほどじゃないし、私の気にし過ぎなのかも判断できなくて」
「例えばどんなことでしょうか?」
「誘ってもらったけど、提案された日に予定があったんですが、それで相手がイライラしているみたいで。無理にでも都合をつけて会った方がよかったんでしょうか」

イライラを態度に出すなんてただごとじゃないですね。でも聞くと、お相手から食事に誘うメッセージをもらったものの都合が悪く、そのことを伝えると数秒で「いつならいいですか?」と相手から連絡、いわゆる即レスがきたというものでした。

◆これは自分の気にし過ぎ?それとも無視しちゃいけない違和感?
「予定があるのなら仕方がないのではないでしょうか。ただ、その日は予定があるだけで終了せず、空いている日程を複数出すとか代案は出したいですよね。仕事だったら『その日はダメ』だけで終わらせます?」
「いや、大丈夫な日程を出して調整を依頼します。デートだって大丈夫な日程出さなきゃダメですよね」
「そうなんですよ。代案出すのはもう大人としてのマナーとしてやりましょう。これだと、受け身過ぎてるし、予定を言わないから向こうから都合を聞いているのでは?」

亜衣さんが引っかかったのは、相手の返信のタイミングでした。

「すぐ既読がついて、返信が来て、なんか怒ってませんか?」
「う〜ん。相手の男性は、即レスを印象のよくないものだとは思っていないだけかもしれないですよ」

亜衣さんは即レスの「いつならいいですか?」に返信できないまま時間が経ち、余計になんと送ったらいいか迷ってどうしたらいいかわからなくなってしまいました。
この彼に限らず、これまでも決定的に嫌なことがあったわけじゃないけれど、どちらも熱量が高まらないままで距離が縮まらない相手がたくさんいたそうです。

◆男女ですれ違う、LINEの「深読み」
筆者は、結婚相談所から依頼を受けてLINEの講師をすることがあります。
結婚相談所にも担当者がいるけれど、LINEにおける基本マナーは初対面の外部の第三者に伝えてもらった方が聞く姿勢になってくれやすいのだそうです。

結婚相談所側から「即レスはしないように伝えて欲しい」と依頼されて内容を作ることがあります。また男性からの感想でも「即レスってダメなんですね」というものはよく見かけるのです。

仕事なら、レスポンスが早いことで咎(とが)められることはないし、むしろ連絡が早いのでやり取りしやすいとさえ思われているかもしれません。それもあって、婚活で即レスする男性は、相手女性に「急かされている」とか「せっかちすぎる」といったマイナスの印象を与えているとは思い至らない方も多いようです。もし婚活でいつも即レスしてるという方がいれば、せめて3分ぐらい待ってから返信してください。

逆に男性から問い合わせが多いのが「日程が合わない場合に、代案のない女性をもう一度誘っていいのですか?」というもの。男性側からは「ほとんど代案を出されることがない」という意見が多いのです。

「その日ダメなんです」だけで終わったのは脈ナシなのか、本当にダメなのかが分からないというものです。女性の方が読んでいる(既読にしている)のなら、日程が合わなくても代案日を出すとか、その時にスケジュールが分からなければ「また日程連絡します」ぐらい伝えておきましょう。

婚活サービスで知り合った縁はボタン一つで解消できる関係で、複数の人と会うことができます。男性も女性もほんのちょっとの気遣いが足りないばかりに相手の気持ちが冷めていくこともあるのです。

◆男性の「何が食べたいですか?」は丸投げなのか
男性の即レスに返信できなかった亜衣さんへ、普段のやりとりについてもう少し聞いてみました。

「婚活では男性も複数の女性と会っているし、自分の優先順位が低そうな女性にはあまりエネルギーを割かなくなりますよね。あんまり受け身だと、誘う方も面倒くさくなるじゃないですか。亜衣さんはデートプランっていつもどうしているのでしょうか?あちらから提案してもらってそこから決めるのですか?」

「なんか『何食べたいですか?』って丸投げされることが多くてそれもモヤモヤするんです。イタリアンって伝えたら、向こうが探してくれたんですけどそのお店がコロナで休業中だったこともありましたね。このデートになるまでのやり取りも疲れるんです」

それは本当に、“丸投げ”なのでしょうか。

「なるほど、丸投げと感じたのですね。亜衣さんってデートで行くかどうかは脇に置いて、純粋に今食べたいものとか、行きたいお店ってどういうところですか?」
「お肉ですかね。ステーキは好きです。『いきなりステーキ』は一人でも行きますよ」
「じゃ、この男性を『いきなりステーキ』に誘ったら?」
「ええ!チェーン店ですよ。あんまり会話をするタイプのお店でもないじゃないですか」

「相手がどんなつもりで『何食べたいですか?』って聞いてきたのかは分からないんですけど、女性って女子会とかするし、新しいお店についても情報チェックしますけど、男性ってチェーン店とラーメン屋ぐらいしか知らない人も多いですよ。デート向きのお店かどうかとか話しやすいお店かとか、お願いされてないことを気遣ってもその労力って評価されるところじゃないんです。『ここに行きたいけどどうですか?』ってお店を女性から提案した方がやり取りも少なくて済みますよ」

◆LINEは深読みしすぎず、会って相手を知ろう
亜衣さんはその相手へ、こんな風に連絡しました。

「こんにちは。返信遅くなって申し訳ございません。仕事が立て込んでいてやっと落ち着きました。ステーキはお好きですか?『いきなりステーキ』に行きたいのですが、一人じゃ行きにくいので付き合ってもらえると嬉しいです。〇日、〇日だと空いているのですがご都合いかがでしょうか?」

すると、すぐ返事が来てデートが成立したそうです。

いきなりステーキデートでは相手の男性もお肉が好きという話題で盛り上がり、また会うことになりました。亜衣さんとお肉好きという共通点もあり、その後は距離が縮まり交際に発展します。

「今までLINEを深読みしすぎてました。即レスも急かされてるって思ってましたけど、彼はそこまで考えていませんでした。LINEもすぐ返信できなくても気にしないから私のペースで連絡くれればいいって言ってくれて優しいなと思います。
今まで婚活でいい男性にも会っていたと思うのですが、その頃は悪い方に考えすぎて自分で出会いのチャンスを潰していたんだなと思います」

貴重なご縁を逃さなくてよかったですね。LINEの深読みしすぎにはご注意を。お相手の気持ちも人格も、画面の中だけではわかりません。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<取材・文/菊乃>
【菊乃】恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt