すっかり初夏になり、徐々に薄着になる機会が増えましたよね。そうなると気になるのが二の腕のたるみや、ぽっこりお腹…。多様性の時代になり自分の体型を認めたいと思いつつも、ダイエットをしたくなってくる方も多いはず。そこで、女子SPA!が取材してきたダイエットをめぐる悲喜こもごもな体験談から、人気記事の一部を再録します(初公開2018年9月7日、情報は掲載当時のものです)
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 ゆるやかに代謝が落ち始め、体型を気にするようになる20代前半、様々なダイエットに翻弄された女性がいます。愛花さん(仮名・33歳)は、20歳のときに好きだった人のある一言でダイエットに目覚めたといいます。

「当時は身長155cm、体重48kgの標準体型だったんですが、当時好きだった人の『モデル体型が好み』という一言でダイエットを決意しました。目指すはマイナス5kgの42kg! でもそれは簡単な道のりではありませんでした……」

◆若さゆえに……ダイエットはどんどん過激な方向へ
 それまで体育の授業以外ほとんど運動をしたことなかったという愛花さん。運動をするとすぐに疲れてしまうため、軽い筋トレと食事制限を始めることにしました。

「食事は1日1食でコンビニのチキンかおにぎり1個のみ。当時は仕事でお酒をよく飲んでいたので、お酒は焼酎だけにしました。今思えば完全に間違ったダイエット法でしたね。

 最初のうちはすぐに2kgほど減ったのですが、空腹はどうしても避けられない。そこで手を出したのが当時流行っていた、サノレックスという病院で処方される食欲を抑制する薬。確かにお腹は減らないけれど副作用で睡眠障害が起こるそうで、不眠のまま3日間水のみで過ごして1kg痩せました。当時の写真を見ると、肩幅と頬だけでこけていて見るからに不健康でしたね……」
(※編集部注 サレノックスは個人での購入はできません。医療機関のみで処方されます)

 他にも様々なダイエットを試したという愛花さん。

「炭水化物が良くないのだと思いコンビニのサラダで1日1食にしたり、職場から家までの道のりを歩いたりしました。元々、運動不足の私は基礎代謝が低いため、基礎代謝を上げるために辛い物だけを食べたり、どんな料理にも唐辛子を入れたりしましたが効果はありませんでした。

 また、お腹が空いたときは豆乳おからクッキーも試したけど、これは食べ過ぎてしまいました……。ホットヨガにも挑戦したのですが、タバコを吸うので肺活量が少なくブレス(息継ぎ)が続かなくて断念。汗だけはかくので脱水症状にもなりかけましたね(笑)」

◆ダイエットでうつ状態に
 過酷なダイエットのせいで、愛花さんの身体には様々な影響があったといいます。

「1番辛かったのは生理痛が重くなったことですね。薬を飲んでも効かず、病院で座薬を入れてもらったこともあります。後は不眠とイライラが止まらなかったです。今思えばダイエットしても痩せないストレスで情緒が不安定になってたのかもしれませんが……。胸も減っていき、ブラのサイズもDカップからBカップまで下がりましたね」

 ダイエットでうつ状態におちいっていたという愛花さん。そんな愛花さんを救ったのは意外な人物でした。

◆正しいダイエットは「自炊」だった
「お盆休みに母が田舎から遊びに来たんです。私のやつれた顔を見てすぐ異変に気付いたようです。

 私が『何をやっても痩せないんだよね』と言うと、母は『愛花ちゃん、自炊しないから痩せないのよ』と言ってきたんです。確かに冷蔵庫の中はお酒のみ。引っ越してから1度も使っていないキッチンに母は気付いたのでしょうか。そういえば1人暮らししてから食事はコンビニか外食ばかり。それから、自炊ダイエットに目覚めました」

 愛花さんを助けてくれたのは、母親直伝のメニューでした。

「そこで母が作ってくれたのは、私が小さい時から大好きだった鶏ガラスープ。たっぷりの野菜と鶏ガラを煮て中華ダシで味付けするんですが、鳥のダシがたっぷり出ているので野菜だけでも満足するんです。自分流にアレンジして野菜は玉ねぎ、ネギ、白菜、もやしと糖質の低い物を使いました。

 スープは大量に作って冷凍保存しておくので、夜中に小腹が空いた時でも野菜があればすぐに食べることができます。発汗作用を出したい時は調味料を少なめにして、キムチと豆腐を入れてチゲ鍋風に。そのスープを食べるようになってから、今までとは見違えるように体重が減っていったんです」

 体重は現在44kg。当初の目標体重より少しだけ多いものの、過酷なダイエットをしていた時とは違い、肌もキレイになり胸も戻ってきたといいます。ちなみに「モデル体型が好き」と言った彼とはどうなったのでしょうか?

「痩せて告白して付き合うことになったのですが、彼が好きなのはガリガリな子だったみたいで……せっかく痩せたのに自信がなくなりそうな気がして、結局別れちゃいました(笑)。今は平日は自炊して、食べ過ぎた翌日はスープでリセットするようにしています。最近は新しい彼氏もできたので、彼のために食事を作るのも楽しいですね」

 母親の言葉で救われた愛花さん。食べないダイエットよりもしっかり自炊をすることが痩せる近道なのかもしれませんね。

―シリーズ ダイエット“悲喜こもごも”体験談 vol.4―

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<文/結城 イラスト/ただりえこ>
【結城(ゆうき)】
恋愛ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer
【結城】男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer