普段は冷静な人でも、恋をすると正しい判断ができなくなってしまうこともあるもの…。中には毎回、明らかに悪い男に引っかかってしまう女性もいるようです。

「普段は頭が切れて、しっかりした人なんです」

そう話すのは都内で会社員をしている涼子さん(33歳/仮名)。

◆友人好みの悪そうな男性
会社の同僚のミナミさん(34歳/仮名)と涼子さんは、年が近いこともあって知り合ってすぐに仲良しに。お互い独身のため、一緒に合コンに行ったりもしていました。

「コロナ禍前のことです。ミナミちゃんと一緒に行った飲み会で、彼女が好きそうな、少し悪そうな塩顔イケメンがいました。その人は永井さん(40歳/仮名)と言って、左手の薬指には指輪が光っていました」

永井さんとミナミさんは、意気投合して話が弾んでいる様子。

「永井さんは、明らかに口が上手くて、『遊んでそうだな…』という印象でした。ミナミちゃんは、悪い雰囲気のイケメンに引っかかりやすいんです。指輪は見えているはずなのに、ふたりは盛り上がっている様子だったので、心配でした…」

◆明らかに遊び人なのに…
実は以前にも、悪い男に引っかかったミナミさんを見ている涼子さん。今回は止めたいと、盛り上がるふたりに聞き耳を立てていました。

「永井さんが『俺、ミナミちゃんみたいな子、ホント好き』と口説いているのが聞こえてきたので、ヤバいと思って『奥さんに言いますよ〜!』って冗談っぽくクギを差しておきました」

その日は何事もなく飲み会は終了。しかし後日、ミナミさんから「ちょっと聞いて欲しいことがあるの…」と言われた涼子さん。

「飲み会の日のことはもう忘れかかっていたので、なんだろうと思ったら、ミナミちゃんが『実は最近、永井さんと会ってるんだ…』って。『え〜っ!』って驚きましたよ」

◆それ、不倫の常套句!
詳しく話を聞くと「奥さんと上手くいっていない」と、永井さんにLINEで相談を受けたため、飲みに行ったりして話を聞いているとのこと。

「ミナミちゃんは『会ってるだけ』と言っていましたが、もはや“触れなば落ちん”という風情でした。なので『不倫はやめなよ。それに、どう見ても永井さんは遊び人だよ』と忠告しました」

その場では「そうだよね、遊んでるよね」と同意していたミナミさん。しかしそのまた数日後「永井さんとホテルに行っちゃった」と相談をされた涼子さん。

「慌ててミナミちゃんに『遊ばれてるよ!奥さんいるんだし、マジでやめなよ!』と忠告しました。でも『離婚するって言ってるし、嘘だとは思えない…!』って言い張るんです。ちょっと呆れて『それ、不倫の常套句だからね?』って忠告しました」

しかし「彼は違う!」と、ミナミさんは怒ってしまいます。

◆悪い男に惹かれる女性
ミナミさんは見た目も可愛らしく、以前は真面目な好青年と10年間に渡ってお付き合いをしていたとのこと。

「ミナミちゃんは長い間落ち着いた恋愛をしていたせいか、彼と別れてからは刺激を求めてしまうみたいなところがあるんです。なぜかいつも、明らかに悪い男に盲目になるんですよ」

その後、ひと月ほどすると今度は「彼が最近会ってくれないの…」と悩むようになったミナミさん。どうやら、彼にいつ離婚するのか迫ったようでした。

「ミナミちゃんの目を覚まそうと、『永井さんは絶対に別れないし、遊び人だよ。不倫なんて時間のムダ!早く忘れて、次に行こう!』って説得しました。でも何が良いのか分かりませんが、彼を忘れられない様子でした」

◆「彼だけは違う!」と思ってしまう
その後も度々ミナミさんから「永井さんに既読スルーされた」などの相談を受ける涼子さん。

「歯がゆい気持ちで見守っていました。でも、連絡をくれなくなった永井さんを半年くらい引きずってから、時間と共にミナミちゃんも乗り越えたようでした」

側から見ると典型的な不倫でも、渦中に入ってしまうと「彼は違う」と思いこみ、冷静な判断ができなくなってしまうケースは少なくないようです。

「ミナミちゃんも他の人の恋愛相談に乗る時は的確な判断ができるし、仕事もしっかりしてるのに、自分の恋愛のことになると盲目になるのが不思議です」

次回はまともな男性を選んで欲しいと願う涼子さんでした。

<文/まなたろう>

【まなたろう】多岐にわたって興味があるアラフォーライター。コーヒーが好きで資格を取得中。海外に12年ほど住んでいたため、英語はそこそこ堪能。