こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

婚活で会った相手とのLINEについての相談を、男女両方から受けます。男性は、わりと初対面で気持ちが高まる方もいます。「また会おう」という約束をしても、女性は初対面で「可もなく不可もなく」程度の温度感で承諾していることもあるため、2〜3回目のデートまでは温度差が大きいのです。会っていない期間のLINEのやり取りには、そんな温度差がもろに出ることがあります。

あまり恋愛経験がないままアラサーになり、将来を考えて「そろそろ結婚しないとな」と義務感から婚活を始める女性は、好きでもない相手と会うことに違和感を持ちやすいのです。

◆「好き」という気持ちがよくわからない
GW(ゴールデンウィーク)に相談に来た真理さん(仮名・30歳)もそんな一人です。過去にお付き合いした人は一人だけいたそうです。新卒で入った会社の同期から付き合おうといわれて、男性との交際経験がなかった真理さんは「彼氏ぐらい作っておくか」みたいな気持ちでその申し出を受けることにしたそうです。

別にそれはそれでよくあることだし、きっかけの一つだと思います。

同期だから顔を合わせる機会も多く、会えば共通の話題はありました。ですが真理さんが転職したことをきっかけに会う機会が減り、会う時間を作るのもお互い面倒くさくなって別れることになったそうです。

真理さんは「いまだに『好き』という気持ちがよくわからないんです」と話します。好意を持ってくれた相手に対し、自分も好きになれないと悪いなと罪悪感を持つこともあるそうです。真面目でいい人だなという印象を持ちました。

自身でも一生独身という少数派をエンジョイできるタイプではないことは自覚しており、結婚というライフイベントは“達成”したいと答えてくれました。

◆「GWは何してますか?」に嘘をついていいのか迷う
真理さんは結婚相談所に入って婚活を始めて、間もなく1年が経とうとしています。今も仮交際でデートをしている男性が数人いて、毎月申込もあり、人気がないわけではないようです。
でもその男性たちから「GWはどこか行かれますか?」「連休はいかがお過ごしですか?」というLINEが届いて、どうしたらいいか分からなくなってしまったそうです。

「連休はお見合いとかデートの予定がいっぱい入ってます。デートでプラネタリウムに行く予定はありますが、こういうLINEって正直に答えた方がいいんでしょうか? 嘘をついてもいいんですか?」

「男性もこういうことは送るべきじゃないですよね。そりゃ、婚活しているんだから他の男性と会いますよ。友達とプラネタリウムに行くとか、当たりさわりがないことでいいんじゃないでしょうか。相手も、連休の過ごし方を知りたいわけじゃなく、会っていない期間に優先順位が下がらないように何か送らなきゃいけないって思っているだけでしょう。だから誰と行ったのとか詮索(せんさく)はしてこないと思いますよ」

「こういうことを聞いていいか分かりませんが、他の女性ってこういう時になんて答えているものでしょうか?」

「友達とご飯食べに行ったとか、デートで行ったとしても一人で美術館に行ったとか答えている方が多いかも」

「そうなんですね。嘘をついてもいいんですね。安心しました」

真理さんは嘘をついていいという許可が欲しいのかなと感じました。

◆楽しくなかったデートの後「楽しかったね!」とLINEが来たら?
「デートの後って、いつもなんてLINEでお礼をしたらいいか迷うんです」

昨日プラネタリウムに行った男性とのLINEを見せてもらいました。どう返信したらいいのか迷って、返信できないまま時間が経ってしまったそうです。

「1年も婚活してもう30歳になっちゃって、えり好みしている場合じゃないのは分かるんです。大輔さん(お相手・仮名)も悪い人じゃないんですけど、楽しかったですねって同意を求められても楽しいってほどじゃなくて、どちらかという混んでいて疲れました」

「楽しくないデートの後に楽しかったって嘘をつく必要はないですよ。『楽しかったですね』に同意する必要はないですが、大輔さんに感謝できるポイントってないでしょうか?」

「時間作ってくれたし、プラネタリウムの予約とチケット支払いも済ませてくれたんです。その前のランチも私出しますって言ったのに払ってくれたし」

「時間を作ってくれたことと、予約とお支払いしてくれたことのお礼を伝えたらいかがでしょうか」

「そうですね。そうします」

「昨日のデートは解散したの何時ごろですか?」

「プラネタリウムは14時からの回だったので、解散は16時前ぐらいだとおもいます」

「次回からデートで解散したら、帰りの電車の中ででも『今日はありがとうございます』だけ送るようにしてはどうでしょうか。来たLINEに返信文を考えるより、先に送る方が手間がないですし、後から丁寧な文章でお礼メッセージが来るより、早く簡潔な文章で連絡が来る方が好印象って方の方が多いですよ」

「次からそうします」

時間が経ってから丁寧な文章でお礼を考えられる人なら自分のタイミングで送っても構わないと思う。ただ、時間が経っても何を送ろうか迷うなら、すぐに一言でいいからお礼を送る方が印象を下げないでしょう。

◆婚活は「嘘も方便」。目の前の人がいつも第一志望
嘘も方便だと思います。

就活の定番の質問で「他にもエントリーされていると思うのですが弊社は何番目の志望でしょうか?」というのがあるでしょう。第三志望だろうが第十志望だろうが、「第一志望」と答えますよね。正直に「第三志望です」と答えれば選ばれません。

真正直に聞かれたことに答えなきゃいけないと思う真理さんは裏表もなく、結婚生活を送る相手としてはいい人なのかもしれません。

おそらく、女性に「GWはいかがお過ごしですか?」と聞いちゃう男性や、「楽しかったですね!」とテンション高めのLINEを送っちゃう男性も、いたって普通のいい人なのだと思います。

いい人同士が出会っても、すれ違いが生まれやすいものなのです。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<取材・文/菊乃>

【菊乃】恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt