こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

メーカー勤務の真紀さん(仮名・33歳)の悩みは出会いがないこと。しかし勤務先は男性の方が多く、職場結婚した同僚もたくさんいるそうです。

◆「いいね」は来るけど出会いがない
同い年で同じような環境にいるのに、同期の間で気が付いたら恋が生まれて、周りのライフステージが変わっていきました。大学は経済学部だったという真紀さんは、ゼミも男女比は半々ぐらいだったそうで、学生時代から付き合って結婚した友達もいるそうです。

待っていても出会いの方からやってくる兆しもないので、マッチングアプリを始めた真紀さん。たくさんの男性から「いいね」が来るものの、やり取りをしてから連絡が途絶える人も多く、消耗したといいます。

それでも10人以上の男性には会ったそうですが、また会おうねと言ったのに次のデートに進まないことが続きます。付き合おうと言われて付き合ってはみたものの、交際2か月ぐらいで連絡が途絶えた彼氏未満の男性もいたそうです。

マッチングアプリを変えても結果は同じ。そんなことを繰り返して1年経ち、このままではいけないと思って私のところへ相談にやってきました。

◆人気のデパコスを持っていれば「ちゃんとしてる」?
ご相談にいらっしゃる方には、任意ですが“化粧ポーチ”を見せてもらい、確認させていただいています。

医療業界や教育関係の方に多いのですが、化粧ポーチの中身が非常に少ないタイプの女性がいます。目薬、リップ、消毒用アルコール等しかなく、化粧直し用のアイテムが一切ない方もいます。要するに、初対面の人に会う時にメイクを直すという習慣がないのです。それどころか、化粧ポーチを持ち歩く発想のない医療業界関係者もいます。

婚活市場では、華やかなヘアメイク&コーディネイトで、デート前は当然のように化粧直しをするCAや丸の内OLと、ポーチも持たない地味な女性が、同じフィールドに立つのです。でも男性は「医療業界の方だから地味だけど仕方ないな」なんて評価はしません。

◆人気のデパコスを持っていれば「ちゃんとしてる」という勘違い
真紀さんの化粧ポーチから出てきたのは、人気コスメブランドTHREE(スリー)のアイシャドウパレットでした。ですが、付属チップの一つは紛失。ベースカラーはケースの四隅に粉がこびりついている程度です。

「もう、空(から)じゃん!」
「他の3色はまだ入ってますよ」
「まぁそうなんだけど、濃い色だけでアイメイクを完成させられないですよね。アイシャドウパレットってこの濃い色って必ず余りませんか? 濃い色はそんなに広範囲に塗らないし、ここがなくなるまで使っていたら、メイク自体が濃くなりませんか?」

すると、「明るい色はこっちを使うことが多いです。デートとかもピンクで明るいからいいかなと思ってこっちを使ってます」と別のパレットを取り出す真紀さん。

出てきたのは、表面が皮脂で固まったルナソルのアイシャドウパレットでした。ブラシは使わず、指で塗ることが多いそうです。

改めて真紀さんを見ると、顔の左右でチークもアイシャドウも色の濃い部分が異なり、一応目の上はキラキラしているけれど、お化粧が雑なのです。2つとも、ベストコスメ受賞に惹かれて購入したそうです。

◆メイクは何を塗るかよりどう塗るか
「デパコスじゃなくたっていいので、新しいアイシャドウを買いなおそう。もうそろそろこのアイシャドウは買い替え時なんじゃないでしょうかね」
「わかりました。どれがいいと思いますか?」

これはもう、真紀さんのためにもはっきりお伝えしなくてはと思いました。

「真紀さん、そのどれを買うのがいいかって発想が危ないんですよ。人気コスメを買っても塗り方が下手なら魅力的に見える仕上がりにならないんです。
一度、年齢相応のメイクを習った方がいいですよ。人気の化粧品だとしても、真紀さんの顔に対しどのぐらいの量を塗るとか、どこまで塗るとか間違えたら、高い化粧品を使ってもきれいにはならないですよ」
「分かりました。私って要するに化粧が下手だったんですね」
「そう。出会いがないのではなく、外見力が低めかな」

真紀さんに限らず、化粧品の買い替え時期が過ぎたものを使っている方は珍しくありません。それを使ってお化粧しても、キレイにはなりにくいでしょう。

他の方の化粧ポーチから、ハイライトカラーが残っているからまだ使えると思っていたほとんど空のアイシャドウパレットが出てきたこともありました。

チークでも口紅でもマスカラでもほとんど空なのに使い続けている方はいますが、私が見てきた中では圧倒的にアイシャドウパレットが多いです。
数色あってもどれかは残っているから「ある」と思うのかもしれません。

マスカラは残量が見えないのですが、ブラシを抜き取るときに乾いたカスっとした音がするなら買い替え時。新品はヌチョとかブチュッとか粘度の高い液体がブラシに絡む音がします。

◆外見力を上げるのは1か月もあればなんとかなる
メイクを習ってみて、髪型や服装も見直して、真紀さんは周りからの扱われ方が変わったそうです。
「男性社員が両手で物を渡してくれるようになったんです。席の後ろを通るときに失礼しますと言われることもありました。なんか女にカウントされていなかったんですね」

写真を撮りなおし、再度マッチングアプリに登録したところ、いいねが増えただけではなく、年下男性からのアプローチも増えたそうです。

真紀さんは悪く言えばガサツですが、裏を返せば大らかでポジティブで楽観的。コミュ力も高いです。メイクを習って外見力を上げるのは1か月もあればなんとかなるけれど、コミュ力やポジティブさはそう簡単に上げられるものではありません。

でもなかなか外見のことは指摘されない時代です。どうか似たようなアイシャドウをお持ちの方は、自分でメイクが下手だということに気が付いてください。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<取材・文/菊乃>

【菊乃】恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt